オーストラリア・ニュージーランドの鉄道を紹介します!
AUandNZ Railfan
Australia and New Zealand Railfan
エイボンリンク/メレディンリンク
Avonlink/Merredinlink
2列車とも全区間をプロスペクターと同じ経路を走ります。
エイボンリンクは1995年9月24日に運行を開始した長距離列車です。
それまで西オーストラリア州の長距離列車は削減される一方でしたが、エイボンリンクの登場で47年ぶりの新設となりました。
エイボンリンクはプロスペクターの運行区間のうちパース寄りのミッドランドからノーサムまでをカバーしています。
メレディンリンクはエイボンリンクよりも東に足を伸ばし、メレディンまで運行します。
車両はプロスペクターのWDAクラス置き換えで剰余となったWAGRクラスが使用されました。
エイボンリンク運行開始時に使用したWAGRクラスは既に1971年から約24年も高速運転を続けていたため、2000年代になると
故障が頻発しました。
WAGRクラスを置き換える目的で、プロスペクターに使用しているWDAクラスの内装を簡略にした
WEAが2004年6月に導入されました。
編成は
パース← WEA+WEB →メレディン
となっています。
本来は行き先表示機が設置されそうな場所には車両番号が表示されています。
一般的な行先表示機と同じようにバックライトが搭載されており、夜間でも視認性を確保しています。
扉はプロスペクターWDAクラスと同じプラグドアを採用しています。
外観は塗装以外に差はほとんど見受けられません。
車内。
回転クロスシートが2+2列で並んでいます。
車内はモノクラスとなっており、ビュッフェの設備はありません。
客室内中央にはディーゼル駆動機器が客室を仕切るように配置されています。
ここにも監視カメラが設置されており、客室内には計4つの監視カメラがあります。
なお、この日は10数人の乗客数だったため、この仕切りより先頭車寄りにのみに乗客を着席させ、乗務員は向こう側の
客室に常駐していました。
そのため、車内はみだりに動き回ることが難しい環境となっています。
客室中央のディーゼル駆動機器が設置されている部分。
窓ではなく、排気口が備わっています。
左側の窓はガラスが破損したためか補修されています。
座席。
主に使用されるエイボンリンクでは乗車時間が1時間ほどとプロスペクターよりも短いため、
エンターテイメント機器やリクライニングが装備されていない簡易なタイプの座席になっています。
座席背面。
プロスペクターには装備されていた液晶画面が省略されています。
窓際の足元にはコンセントが2口設置されています。
頭上には航空機と同じようなフタ付きの荷物入れがあります。
この点はプロスペクターWDAクラスと同じです。
プロスペクターWDAクラスには設置されていた頭上のスポットライトは省略されています。
運転室後部はデッキを挟んで客室内に大型の荷物棚があります。
天井には監視カメラが設置されています。
編成真中寄りのデッキ。
大型の荷物棚とトイレが向かい合っています。
大型の荷物棚。
トイレは押しボタン式半自動ドアとなっています。
トイレ内部。
車内案内です。
注意事項です。
エイボンリンクの走行動画集です。
西オーストラリア州の長距離列車の新たな1ページに加わったエイボンリンク/メレディンリンク。
これからも鉄道による長距離移動の発展に期待します。
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