オーストラリア・ニュージーランドの鉄道を紹介します!
AUandNZ Railfan
Australia and New Zealand Railfan
ウェリントン ケーブルカー
Wellington Cablecar
このケーブルカーはウェリントンのシンボルとなっています。
ウェリントン駅からトロリーバス沿いに600mほど歩くとケーブルカー乗り場の案内が出てきます。
このケーブルカーの看板の模型はかつて使用された旧型車両を模しています。
市街地の駅はランブトンキー駅です。
ランブトン・キー
(クリフトン)
タラベラ・テラス
サラマンカ・ロード
ケルバーン
の5駅があり、全長は628mです。
クリフトンは現在地図上に表記されていないので、廃止された可能性があります。
ケーブルカーの乗り場は直接道路から見えません。
商店街のアーケードの中に乗り場があります。
(写真右)
時刻と運賃
平日は朝7時から夜10時まで運行しています。
ケーブルカーとしてはかなり運行時間が長い部類に入ると思います。
ケーブルカーが観光だけでなく市民の生活の足として親しまれていることがわかります。
夜遅くまで運行しているため、夜景を楽しむことも可能です。
チケットは片道と往復、10、20、30の回数券があります。
往復券は当日のみの有効となっています。
ケーブルカー改札口
手前は入場専用、奥は出場専用となっています。
両方向には対応していません。
自動改札機
2枚のアクリルの扉がスライドして開閉するものとなっています。
自動改札機はこのランブトンキー駅のみの設置で、恐らくニュージーランドの公共交通機関で唯一の存在です。
乗車券は片道、往復券はバーコードをかざします。
回数券は磁気式のカードを読み取り部にスキャンします。
ランブトンキー駅構内
地下駅で、ホームは乗降分離となっています。。
トンネルの向こうに次の駅クリフトンが見えます。
ケーブルカーが入線してきました。
ランブトンキー駅に入線したケーブルカー。
ウェリントンケーブルカーは単線交走式です。
通常速度は18km
この車両は1979年から運行開始しました。
1車両の定員は座席が30、立ち席70の100人です。
車内
座席は4人掛けと2人掛け木製のボックスシートです。
車内は勾配に合わせて階段状になっています。
ケーブルカーのコントロールパネル
ランブトンキー駅を発車しました。
トンネルを出るとすぐに次の駅クリフトンが見えてきます。
クリフトン駅は高速道路直下にある簡単な造りの駅です。
ランブトンキー駅から近いためか、あまり利用されていない印象でした。
駅はバリアフリー構造になっている他、ゴミ箱が設置されています。
トンネルに挟まれた小さな駅です。
奥のトンネルの先に始発のランブトンキー駅がうっすらと見えます。
2つ目のトンネルを抜けます。
このトンネルは洞門にレンガの装飾が施してあります。
2つ目のトンネルを抜けると間もなくタラベラテラス駅です。
ちょうど中間に当たるため、上下の車両が行き違いできるようになっています。
そのため、この駅のみ対向式ホームとなっています。
なお、日本のケーブルカーにおいて中間地点の行き違い場所に駅が設置されているのは神奈川県の大山ケーブルのみとなっています。
山頂から降りてきたケーブルカー
山頂へ向かうケーブルカー
トンネルを出るとすぐに橋になっており、下は道路です。
起伏が激しいところをケーブルカーが通っていることがわかります
タラベラテラス駅の車両停止位置はぴったり両車両が並んだところにあり、トンネルと跨線橋に阻まれて2つ並んだ車両先頭部を見ることはできません。
タラベラテラス駅を発車するケーブルカー
交走式ケーブルカーにおいて中間駅で車両を待つ場合同じホームから上へ行く列車と下に行く列車が交互に来ることになります。
上に行きたいときはケーブルのある線路側、
下に行きたい場合はケーブルのない線路側のホームで待ちます。
タラベラテラス駅の入口。
斜面の途中にありますが、スロープで構内に入れるようバリアフリーになっています。
タラベラテラス駅に入線するケーブルカー
タラベラテラス駅を発車
この駅もまたトンネルに挟まれた山間にあります。
トンネルを抜けると間もなくサラマンカロード駅です。
サラマンカロード駅は斜面の橋の上に立地します。
近くには大学があるので学生の利用が多いです。
クリフトン及びサラマンカロード駅で乗降客がいない場合は停車せずに通過します。
交走式ケーブルカーなので、片方の列車が停車する時はもう片方の列車も連動して停車します。
サラマンカロード駅を出たケーブルカー
トンネルの奥には同時にクリフトン駅を出たケーブルカーが見えます。
今までトンネルが殆どであった車窓風景が一変、海が見えてきます。
市街地からかなり登ってきました。
終点、ケルバーン駅です。
ケルバーン駅は乗降分離ホームとなっていますが、麓のランブトンキー駅と違い改札はありません。
ケルバーン駅舎
ロッジのような可愛らしい駅舎です。
駅構内は自由に出入りすることができます。
ケルバーン駅に入線するケーブルカー
ケルバーン駅付近は開けているので、ケーブルカーの車体全体をみることができます。
ケルバーン駅ホームから隣のサラマンカロード駅も望むことができます。
この日は曇りでしたが、晴れていれば素晴らしい景色を堪能できるケーブルカー
夜にはライトアップされた市街地の夜景を楽しむこともできます。
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