オーストラリア・ニュージーランドの鉄道を紹介します!
AUandNZ Railfan
Australia and New Zealand Railfan
FP編成 マタンギ
FPset Matangi
2016年までにウェリントンの全ての近郊電車がマタンギに置き換えられる予定となっています。
編成は2両1編成となっており、北側からパンタグラフのあるFP(Pはパワー。モーター車)、低床スペースのあるFT(Tはトレーラー。付随車)
ウェリントン駅←FT+FP
となっています。
1両の長さは21.53m
重さはFP: 42.1 t 、FT: 34.8 t
車いす用低床スペースがある客室の扉はライトグリーンに色分けされています。
車両前面にはウェリントンの鉄道で初めてLED式行先表示機が設置されました。
低床スペースは編成南側1か所のみとなっています。
頭端式ホームのウェリントン駅で出入り口に一番近いため、この位置になったと思われます。
低床スペースは高さ0.73mで、ホームの低い駅に合わせた高さとなっています。
通常の車両のフロアは高さ1.10mです。
FPの車内
車内は扉付近はロングシート、扉間は固定式クロスシートが並びます。
扉と客室の間には2段のステップがあります。
ウェリントンの鉄道では初めてLED式車内案内表示機が設置されました。
FP運転席側。
車内から運転席を伺うことはできません。
車両連結部。
ニュージーランドの近郊列車では初めて旅客が自由に通行できるようになりました。
FT車内。
扉付近はロングシート、扉間は片側が固定式クロスシート、もう片側が車いす対応の跳ね上げ式ロングシートです。
扉間のシートは固定されているものが緑のモケット、車いす用に跳ね上げることができるものが青のモケットになっています。
FTは座席の配置の関係で立ち席スペースが多くなっています。
旧型車両に比べ定員が多くなりました。
FT運転席後部。
低床化できない部分のため、2段のステップがあります。
こちらも運転席側に窓が無いため、全面展望は一切できません。
FTは低床車のため、扉との間にステップはありません。
車いすのまま乗り降りすることができます。
車内の扉操作ボタン。
ウェリントンの近郊電車では初めて旅客が扉を操作できるようになりました。
扉開閉ボタンは車外にも設置されています。
低床スペース以外ではステップがあるため、足元を照らすLEDも備わっています。
韓国から輸入されたマタンギたち。
旧型車両置き換えのために一旦ウェリントン駅周辺に集められていました。
ウェリントン駅北側の車両基地にて、韓国から到着したばかりだと思われるマタンギ。
まだ車体はビニールに包まれています。
まだビニールに包まれたマタンギと、既に包装を解かれたマタンギ。
ウェリントン駅西側の留置線に並べられたマタンギ。
2012年には左から2番目のDM編成を全て置き換え、一番左のET編成のラッシュ時のみの運用に追い込みました。
2016年には全ての車両がマタンギに置き換えられます。
運用にない10両編成となって留置されるマタンギ。
なお先頭のNo.4379は2014年12月にアヴァ駅で架線柱3本と衝突する事故によって、2015年4月現在も運用離脱中です。
ニュージーランドは資産を大切にする傾向が強いので、恐らく修復して何れ復帰すると思われます。
2014年4月にメリング駅においてマタンギがブレーキ故障で衝突、乗り上げ事故をした車両も2015年2月に復帰しています。
Flying Matangiと検索すると模様がわかります。
よっぽどのことがない限りは旧型車両を差し置いて廃車になることはないでしょう。
大胆なラッピングの車両。
ニュージーランドでラッピング車両は珍しい存在です。
EM編成ガンツ マーバグと顔を並べるマタンギ
現在はラッシュ時を除いて並びを見ることができません。
ガンツ マーバグと顔を合わせるマタンギ
ペトネ駅に入線するマタンギ
扉の高さがホームに合わせられているため、やや下に張り出しています。
ウェリントン駅近くの貨物ターミナルを抜け、終点ウェリントン駅に向かうマタンギ
ウェリントン駅を発車するマタンギ
発車前にフォグランプが点滅しています。
1982年にガンツ マーバグが投入されて以降、28年ぶりの新車となるマタンギ。
これから長い間、ウェリントンの顔として親しまれることでしょう。
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