オーストラリア・ニュージーランドの鉄道を紹介します!
AUandNZ Railfan
Australia and New Zealand Railfan
H set オスカー
Oscar
主にシドニーからニューカッスル、スプリングウッド、キアマまで運行します。
OscarはOuter Suburban CAR の略。
2006年に運行開始。2002年に登場したミレニアムに対し、長距離運行に適した仕様となっている。
製造はUGL Rail
4両1ユニットで55編成います。
制御装置は三菱製VVVF。最高速度は130km
運用はしていませんが、連結器はミレニアム、ハンターと互換性があるそうです。
車両は全て2階建て。
車内はデッキがロングシート、2階建て部分は2+3の転換クロスシートです。
編成は
制御車+動力車(トイレ)+動力車+制御車=クハ+モハ+モハ+クハ となっております。
座席定員は102+110+118+102=432人です。
デザインは、基となったミレニアムが直線的なのに対し、
オスカーは曲線を多様した優しい雰囲気となりました。
扉はプラグドアを採用。ドア下にガイドライトが搭載されました。
従来の車両ではドアカットは手動で行っていましたが、オスカーは運転台で開閉するドアが選択できるようになり、
長距離運用ではホームの短い駅がままありますが、扉操作の安全性が高まりました。
デッキ
扉付近につり革は無く、二手に分かれたスタンションポールが設置されています。
デッキ部のロングシートは4人掛けとなっており、
そのうち3人分を折りたたむことで車椅子スペースにすることができます。
ロングシート上部につり革が3つづつ配置されています。
日本と比べるとかなり少ないです。
近郊型とは違い、ロングシート上部には網棚が設置されています。
車両間の扉は押しボタン式自動扉となっています。
運転台部分は一人掛の座席です。
ちなみにかぶりつきによる前面展望はできません。
右上に監視カメラ(黒い丸)が確認できます。
監視カメラは各フロアに搭載されていて、治安維持に貢献しています。
客室2階
2+3の転換クロスシートが並んでいます。
こちらも2+3の転換クロスシートが並んでいます。
座席の下には1列連動の足掛けがあります。
日本では見かけないタイプです。(あってもあまり利用されなさそうですが)
車椅子対応のトイレです。
LED表示機は行き先と経由を交互に表示します。
シドニー近郊を走るオスカー
貨物列車と離合するオスカー
短い4両編成で走行するオスカー
深夜、駅で休むオスカー
これにより古参であるV setを含め、全てのオスカーも中距離運用から離れ、近郊仕様に改造し、近郊区間のS setを全て置き換えることになります。
都市の喧騒から離れた山間や海岸沿いを走るオスカーは間もなく見ることができなくなるでしょう。
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