オーストラリア・ニュージーランドの鉄道を紹介します!
AUandNZ Railfan
Australia and New Zealand Railfan
ベイオブアイランドビンテージ鉄道(2)
Bay Of Islands Vintage Railway(2)
Bay of Islands Vintage Railway Trust の頭文字を取ってBOIVRTとも表記されます。
乗車後は車庫見学ツアーもあり、所有車両をみることができます。
※見学の案内が英語で行われますが、あまり理解できないまま帰ってしまったため、以下の紹介文は間違いが多々あるかもしれません。
蒸気機関車「ガブリエル」No.1730
1927年、イギリスのブリストルで5両が製造されました。
その内2両は南アイルランド(エール)に行き、1950年に廃棄されました。
他の2両はボルネオに行き、1947年に廃棄されました。
現存している最後の1両がガブリエルです。
ファンガレー(カワカワより60kmほどオークランド寄りにある)のウィルソンポートランドセメントに機関車が売られるまで、
未完成のままブリストルの工場に置かれていました。
ニュージーランドの3フィート6インチの軌間に合うように製造が再開され、ニュージーランドへやってきました。
ガブリエルは1985年にウィルソンポートランドセメントからベイオブアイランドビンテージ鉄道に貸し出されました。
このとき、初めて「カブリエル」という愛称が与えられました。
それ以来、ガブリエルはカワカワの象徴となり、大通りの中央を通り抜けるSLは世界でも貴重な存在となりました。
ディーゼル機関車「フレディ」No184
1958年にニュージーランドのA&Gプライスで製造されました。
炭鉱や乳業の貨物輸送に使用され、現在ベイオブアイランドビンテージ鉄道においては主に客車の牽引を担当しています。
反対側はのっぺりした顔です。
フレディという愛称は鉄道の後援者であったフリーデンスライヒ・フンデルトヴァッサーの名をとって名づけられました。
2006年の鉄道再開のために一新したPUKEKOとBLUE HERONの2両の客車。
PUKEKOはビュッフェスペースがあります。
BLUE HERON(アオサギ)は窓にガラスのない展望車です。
「BITTERN 」という愛称のこの客車は1915年に製造されました。
1969年まで主力車両として活躍しました。
この鉄道において最も古い車両です。
なおBitternはサギ科の鳥です。
1871年製のファーストクラスとセカンドクラスを備えたコンパートメント客車を再現したMOA
修復中の車内の様子。
1931客車は本線でも活躍した客車です。
復帰した暁にはFANTAIL(孔雀鳩)の愛称が与えられるそうです。
「KINGFISHER」の愛称を持つ食堂車。
車庫内の様子。
客車の愛称は全てニュージーランドに生息する鳥の名前から名づけることになっています。
車庫内で修復作業が行われています。
修復作業は多くのボランティアの協力で成り立っています。
DLとSLの車体の一部が保管されていました。
大通りに面したところに保管されているディーゼル機関車。
バス停からカワカワ駅に向かって歩くと、赤い車体が目印となります。
ライト類などの機器は撤去されており、車体のみモニュメントとしての保管のようです。
駅構内には船も保管されています。
貨車に載せられた状態で展示されています。
実際にこの状態で貨物輸送を行ったのでしょうか?
カワカワ駅構内にはターンテーブルも設置されています。
カワカワの大通りを行く「フレディ」
ゆっくりとカワカワの中心地を走行します。
併用軌道を走るSLが訪問の目的でしたが、DLでも十分に楽しめました。
併用軌道を抜け、田園地帯に進もうとする「フレディ」
ビュッフェスペース付き客車
最後尾は展望車のかわいい3両編成です。
カワカワの田園地帯を走る「フレディ」
小さな木造の鉄橋を渡ります。
田園地帯を抜け、併用軌道に入る「フレディ」
ここでは鉄道が車に対して優先のようです。
大型トレーラーとの離合。
鉄道車両を凌ぐ大きな車体は迫力満点です。
併用軌道を走る木材運搬の大型トレーラー。
頻繁に見かけました。
カワカワの住宅街を走る「フレディ」
遮断機も警報機も無い踏み切り。
草原を駆け抜け、タウマリリへ向かう列車。
カワカワ中心地に戻ってきた「フレディ」
列車左手にはフンデルトヴァッサーがデザインした公衆トイレがあります。
併用軌道を抜けると、カワカワ駅構内に入線します。
カワカワ駅構内に入線する「フレディ」
この日の運用を終え、車庫に引き上げた「フレディ」
併用軌道や田園風景、木造の鉄橋など、変化のある車窓がとても楽しい鉄道です。
オークランドからだと1日掛かりですが、是非とも訪れたい保存鉄道です。
カワカワまでのアクセスはこちら
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