サウスモラング線 リザーバー踏切
South Morang line Reservoir Level Crossing

リザーバー踏切はサウスモラング線のリザーバー駅北側に位置する踏切です。
踏切は2本の幹線道路が合流するジャンクションを貫通しており、長大な踏切は
併用軌道を走行するトラムを連想させます。

リザーバー踏切はリザーバー駅のすぐ北側に位置します。
サウスモラング線は青の点線で表しています。 サウスモラング線のすぐ西には州道45号が平行し、州側からは国道29号線が線路と平行 しつつ、リザーバーで合流します。
さらに東から直角に州道21号がリザーバーで合流する他、北東に抜けるチェダーロード も交わります。

州道3本と一般道路1本の計4本が複雑に合流するリザーバーのジャンクションを サウスモラング線は平面で貫いています。


上の画像の位置を航空写真にて

線路の両脇にある赤い屋根がリザーバー駅となっています。


リザーバー踏切をさらに拡大。

4本の道路が複雑に交差しています。

この複雑な交差点を理解している地元の車は、どの道から来ても分岐する全ての道へ進む ことができます。



道路だけでも歪な形状の交差点ですが、真ん中を貫くメトロの踏切が車の流れを乱し、 交通障害の要所となっています。

個人的にはオーストラリアで一番複雑な形状の交差点であると思います。


それでは、線路南東側から時計回りでリザーバー踏切を観察します。


1番からの撮影


リザーバーを発車、リザーバー踏切を通過しサウスモラングへ向かうメトロ。


踏切を渡り2番に移動します。


線路を渡り、2番の位置から撮影。

踏切直前まではバラスト軌道で、特に仕切りなども無くアスファルト敷きに変わります。
地方の路面電車のような光景です。


2番の位置から撮影。

踏切が長大なため、車道走行帯にも遮断機と警報機が設置されています。
遮断機は自動車の進入を遮る走行帯の片側にのみ設置されています。


2番の位置から撮影。

リザーバー駅を発車し、サウスモラングへ向かうメトロ。
サウスモラング線に使用されるXtrapolisは加速性能が高く、停車駅のすぐ 傍であるにもかかわらず高速でリザーバー踏切 を通過していきます。


2番の位置から撮影。

サウスモラングへ向かうメトロ。


2番の位置から撮影。

都心方面、シティループ直通のメトロ。
長大な踏切はあたかも併用軌道のようで、路面電車のような風景です。

なおオーストラリアの旅客列車が走行する併用軌道としては、クイーンズランド州の ロックハンプトン北側にあるものが規模としては大きいものとなっています。
(但し、こちらは深夜かつ週3往復しか旅客列車が走行しません)


道路を渡り、ジャンクションの分岐にあたる3番に移動します。


3番の位置から撮影。

踏切の進入前後で車の走行車線が複雑に入り組んでいます。


さらに道路を渡り分離帯にあたる4番に移動します。


4番の位置から撮影。

この位置は上り車線と下り車線を分離する島となっており、警報機や遮断機も設置 されています。


道路を渡り、5番に北上します。


5番から撮影。

先ほど立っていた4番の撮影場所の方向を望みます。


5番から撮影。

踏切方面を拡大。
車線が複雑で、どの方向からどの方向へ車が走るのか把握が難しいです。


線路を渡り、東側の6番に移動します。


線路を渡り、6番から撮影。

背の低いガードレールが設置されている他は遮るものが無く、
列車の撮影に非常に適した場所です。


6番から撮影。

リザーバー駅がすぐそこに見え、ちょうどメトロが停車しています。


6番から撮影。

リザーバー駅を発車し、リザーバー踏切に進入するサウスモラング行きのメトロ。


サウスモラング方面に北上し、7番に移動します。


7番からの撮影。

リザーバー踏切の北方向の線路は緑地帯となっており、遮る人工物も少なくすっきりとしています。
奥に小さくリザーバー駅も見えます。


7番の位置から撮影。

リザーバー踏切を通過したサウスモラング行きのメトロ。


7番の位置から振り返ってサウスモラング方向を望む。

都心方面シティループ直通のメトロがリザーバー踏切に差し掛かろうとしています。


7番から撮影。

リザーバー駅にて離合するメトロ。


7番から撮影。

長大なリザーバー踏切も望遠で撮影するとかなり圧縮され、もはや踏切上を通過してるのか 分かりにくい写真となりました。


リザーバー踏切へ南下し、8番に移動します。


8番から撮影。



8番から撮影。

リザーバー駅を通過する都心方面シティループ直通のメトロ。
なお、サウスモラング線は基本的に3+3の6両編成で運行されています。


8番から撮影。

メルボルンはトラムが非常に発達しており、連接の長編成車両が多く運用されていますが、 リザーバーはそれを遥かに凌ぐ光景が見られます。


8番から撮影。

リザーバー踏切北側のカーブにて離合するメトロ。
リザーバー踏切にいて感じたことは、上り列車と下り列車がほぼ同時刻に踏切を通過して いるという点です。
リザーバーの交差点は複雑な上に車の通行量も多いため、踏切を閉める時間をなるべく 短くするためにダイヤを組んでいるのではないかと思われます。
唯の偶然かもしれませんが…


道路を渡り、9番に移動します。


9番から撮影。

この交差点で一番車の通行量が少ないチェダーロードの分離帯からの撮影です。


9番から撮影。

この位置は車の通行量が少ないため、メトロが来ても被られ率が低めです。


9番の位置から振り返ってサウスモラング方面を望む。
ちょうど都心方面のメトロがリザーバー踏切に差し掛かろうとしています。


9番から撮影。

リザーバー踏切を通過し、リザーバー駅に進入するメトロ。




9番から撮影。

リザーバー踏切のパノラマ写真です。


道路を渡り、リザーバー駅近くの10番に移動します。


10番からの撮影。

こちらは線路と平行するように踏切へ合流していきます。




10番から撮影。

リザーバー踏切のパノラマ写真です。
動いている車と反対方向にカメラを振ってパノラマ撮影をしたため、
車がチョロQのように短く圧縮されました。


リザーバー踏切に掲げられた踏切撤去事業についての案内。
ビクトリア州の50の危険な踏切を撤去する旨が書かれています。


駅構内に掲げられた踏切撤去事業の告知ポスター。
このポスターはリザーバー駅に限らず、あらゆる駅で見られます。


リザーバー駅シティ方面のプラットホームよりリザーバー踏切を望む。


リザーバー踏切動画集。

あたかも併用軌道を走行しているような長大な踏切を通過するXtrapolis。
リザーバー踏切はメトロ側に速度制限が設けられていない通常の踏切扱いのため、 Xtrapolisの高加速力性能を見せ付けて通過していきます。
その様は超高性能路面電車といったところでしょうか。




交通の障害となっていることは明らかなリザーバー踏切。
姿を消してしまう日もそう遠くないでしょう。


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