1日片道1本のみのバス路線
Only one bus per day, one way only

東濃鉄道(東鉄バス)は岐阜県東南部(東濃地方)を営業エリアとする名鉄グループのバス会社です。
瑞浪土岐線は平日の片道一本のみの運行となっている路線で、一般の利用客は皆無でした。
このような路線はバス路線の免許を維持することを目的としている場合が多く、免許維持路線と呼ばれています。

瑞浪土岐線は土岐市駅前から瑞浪駅前を結んでいました。
廃止時は土岐市駅前からの発車でしたが以前は土岐総合病院まで走っていました。
土岐市駅と瑞浪駅は中央線で5分ほどですが、東鉄バスの瑞浪土岐線では20分ほどの所要時間で、運賃も2倍以上違いました。
廃止時の停留所は
土岐市駅前-中央町-高山-自動車大学校-浅野-(ここから廃止区間)下肥田-小田町-和合- 明世温泉口-明白寺前-戸狩-薬師前-瑞浪松坂町-(ここまで廃止区間)土岐橋- 竜門通り-瑞浪駅前


始発となる土岐市駅前です。
3つのバス停があり、隣接する東鉄観光では回数券等を購入することができます。

※駅前再開発によるビル移転のため、この建物は現存しません。


瑞浪土岐線のバスが入線しました。
この日は廃止1週間を切っていましたが、他に乗客は乗りバス目的と思われる1名のみでした。


車内運賃表
瑞浪=土岐線の表示


土岐市駅前から瑞浪駅前へ行く路線バスは無くなります。


なお土岐市駅と瑞浪駅は
運賃 JR200円 バス440円
時間 JR 6分 バス21分
でした。


瑞浪土岐線の全面展望動画です。
全区間の収録です。途中乗降客はいませんでした。
途中でJR中央線を2回立体交差します。


瑞浪駅前に到着後は明智駅前行きとなります。(右)
この明智駅前行きの回送目的で路線が存続されていた印象でした。
左のバスは東鉄70周年記念の復刻塗装車です。


瑞浪駅から地下道を利用して徒歩2分ほどの松坂町バス停
瑞浪駅の駅裏にあり、ここから中央線を跨いで瑞浪駅前までバスは迂回していたので、 瑞浪駅前に急ぐ場合はここで下車した方が便利でした。


松坂町バス停の案内
時刻表は瑞浪駅の1本のみ掲載で、他は休止となっていました。
下には廃止のお知らせが貼られていました。




近年は免許維持路線が俄かに注目を浴びているようです。
特に京都鞍馬の1年に片道一本のみしか走らない究極の免許維持路線があり、この路線は運行日になると乗車目的のお客さんで一杯になるため2台の続行運転をしています。
また、始発バス停では職員が立ち合いで整理しています。 恐らくその日の乗客数は瑞浪土岐線の1年間の利用者数より多いことでしょう。
敢えて1年間に1日1本のみで存続させていたら瑞浪土岐線も乗客で満員の路線になったのかもしれません。


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