M set ミレニアム
Millennium

ミレニアムはシドニートレイン(2013年まではシティレール)が運行する近郊電車です。

2002年に運行開始。1988年から1995年まで製造されたタンガラをさらに進化させたのがミレニアムです。
製造はEDI Rail
4両1ユニットで35編成います。
制御装置はアルストム製VVVF。最高速度は130km


車両は全て2階建て。
車内はデッキがロングシート、2階建て部分は2+3の転換クロスシートです。
集団離反式座席は利用客から不評だったため、ミレニアム以降はこの座席が標準となりました。 編成は
制御車+動力車+動力車+制御車=クハ+モハ+モハ+クハ となっております。
座席定員は104+122+122+104=452人です。
基本的に8両編成で運行され、4両単独での運用はなさそうです。


タンガラ(右)では四角形を強調したデザインだったのに対し、 ミレニアムは直線と曲線を組み合わせたものになりました
前面はやや流線型になり、2階建て車両特有の頭でっかちな印象を与えません。
扉はタンガラに引き続きプラグドアが採用されました。
その他にタンガラからの追加要素として、転換クロスシートへの回帰、自動放送、 階段の拡張、安全を意識したイエローデザインの採用が挙げられます。


2階建て部分は2+3の転換クロスシートが並んでおり、構造はAsetワラタとほぼ同様。 デッキ部のロングシートは5人掛けとなっており、 そのうち2人分を折りたたむことで車椅子スペースにすることができます。


初めてLED行先表示機が設置されました。
行き先と経由を交互に表示します。


マクドナルドタウン駅を発車するミレニアム。
駅周辺にはマクドナルドは見当たりませんでした。
(ちなみにオーストラリアでマクドナルドをマッカスと呼ぶことが多い)


S setと並ぶミレニアム。


セントラル駅に入線するミレニアム。



セントラル駅を発車するミレニアム。


ミレニアムを導入したシティレールは当時この車両を大々的にアピールし、公式サイトではオリジナル スクリーンセーバーの配布も行っていました。
このスクリーンセーバーはウェブアーカイブを通じて現在もダウンロードすることが可能です。


スタンモア駅を発車し、シドニーへ向かうミレニアム。


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