モンブルク・クリーク・トレッスル橋
Monbulk Creek Trestle Bridge

モンブルク・クリーク・トレッスル橋はパッフィンビリー鉄道を代表する木造の橋です。
ビクトリア州のナショナルトラストに指定されています。

モンブルク・クリーク・トレッスル橋はパッフィンビリー鉄道の始発駅であるベルグレーブ駅から600mほどの地点にある木造のトレッスル橋です。
トレッスル橋とは、末広がりに組まれた橋脚垂直要素(縦材)を多数短スパンで使用して橋桁を支持する形式の橋梁のことです。
多数の橋脚を必要とするので河川や海上に建設するのには不向きですが、陸上橋とすればトータルとしての使用部材量が少なくて済むことが特徴です。


モンブルク・クリーク・トレッスル橋の全長は91.4m、高さは最大12.8m。
15のスパンで形成されています。
モンブルク・クリーク・トレッスル橋のすぐ下にはメインジェムブルック通りがあり、撮影のための駐車場も整備されています。


メインジェムブルック通りの橋下制限の高さは4.5mとなっています。


橋はカーブしており、パッフィンビリー鉄道一番の撮影名所となっています。
車内から橋を見るにはベルグレーブ始発基準で進行方向右手側に座るのが良いでしょう。


モンブルク・クリーク・トレッスル橋を下から見上げます。
トレッスルとは「架台」、あるいは「うま」のことで、これに橋桁を乗せた構造を持つ桁橋であることがわかります。


モンブルク・クリーク・トレッスル橋を通過する NA class No.8A


橋を渡るとすぐに踏切があります。通常はそのまま通過しますが、この日は踏切前で一旦停車しました。

この日は2月14日のバレンタインデーで、新郎新婦が踏切前で婚約を交わしていたのでした。
乗客からも歓声が上がります。

なお、オーストラリア含め海外ではバレンタインは男性から女性に贈り物をするのが一般的で、花束などを持って待ち合わせをしている男性を午前中にたくさん見ました。


汽笛を鳴らし、新郎新婦を祝福する NA class No.8Aと乗客たち。


ゆっくりと走りだし、通過していきました。

今回のことは事前にパッフィンビリー鉄道の職員は知っていたのでしょうか!?どちらにせよ粋な演出でした。


最後部はダブルルーフの足を投げ出せないタイプの客車でした。


しばらくすると機関車の火の粉で火災が発生しないか監視するファイアーパトロールの小さなトロッコが後を追うように走って行きました。


ベルグレーブ駅から線路と道は並行していませんが、徒歩なら10-15分ほどで着くことができます。


モンブルク・クリーク・トレッスル橋を潜るメインジェムブルック通りは路線バスが走っており、 ベルグレーブ駅からバスで訪れることも可能です。

但し本数は毎時1本程度と少なく、沿線の停留所には時刻表も掲載されていないため、事前に下調べをしない限り 活用することは無いでしょう。


トレッスル橋に隣接してそれなりの広さの駐車スペースがあります。

レンタカー等でも訪れることができます。



駐車場に設置された案内看板。
パッフィンビリー鉄道やトレッスル橋の説明、モンブルク渓谷についての案内が記されています。


駐車場から道路と線路の立体交差部分を望む。

橋げたの幅がちょうど1車線分あるため、道路が整備されてもボトルネックになることはありませんでした。


車が通る道路を跨ぐ鉄道橋がある場合、日本では必ず設置される自動車衝突を防ぐ高さ制限の棒がありません。

大型バスが潜れる程度の高さがあるため、わざわざ設置はしないようです。


周辺の遊歩道には橋げたに使用される(使用された?)丸太が何本か転がっていました。


モンブルク・クリーク・トレッスル橋を通過するパッフィンビリー鉄道の動画集です。





レイクサイド方面から来た列車がモンブルク・クリーク・トレッスル橋に近づきました。
レイクサイド寄りの踏切より。




モンブルク・クリーク・トレッスル橋に隣接した踏切は警報機も遮断機も無い第3種のため、 接近の知らせはSLの汽笛と走行音が頼りです。




踏切を通過し、モンブルク・クリーク・トレッスル橋を渡るベルブレイグ行きの列車。




モンブルククリークトレッスル橋は夕刻になると奥が影になります。
この時間帯にベルグレイブ行きの列車を撮影すると、機関車が黒いこともあり、森の影に紛れてしまいます。




森の中から飛び出したベルグレイブ発のレイクサイド行き最終列車。




パッフィンビリー鉄道で 一番の見せ場のため、ゆっくりと通過します。




モンブルク・クリーク・トレッスル橋を渡り、踏切にさしかかるレイクサイド行き最終列車。




モンブルク・クリーク・トレッスル橋隣接の踏切を渡り終え、一路レイクサイドを目指します。





バック走行にて客車を牽引するベルグレイブ行き列車がモンブルク・クリーク・トレッスル橋を渡ります。




バック走行にて客車を牽引する機関車をアップ。

 




メインジェムブルック通りを跨ぎます。
アクション映画なら列車から下を通る車に飛び移るに違いありません。




メルボルン大都市圏から1時間足らずで自然豊かなモンブルク・クリーク・トレッスル橋に辿り着くことができます。




日没が迫り、静寂に包まれたモンブルク・クリーク・トレッスル橋。




誰でも簡単に良い写真が撮影できるモンブルク・クリーク・トレッスル橋。
オーストラリアでは3番目に多くの写真が撮影される橋と言われています。
(1番はシドニーのハーバーブリッジ。2番はタスマニア州にあるオーストラリア最古の橋であるリッチモンド橋)

なお休日の一番列車は最も乗客が多いため、機関車の重連走行を撮影できる確率が高いです。


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