オーストラリア・ニュージーランドの鉄道を紹介します!
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Australia and New Zealand Railfan
シーメンス ネクサス
Siemens Nexas
ネクサスは2002-2005年にオーストリアのシーメンスによって72編成、216両が製造されました。
両端が電動車、中間が付随車の3両1ユニットで、これを2つ繋げた6両編成で運行していました。
M+T+M+M+T+M
上記編成で528人が着席できました。
設計最高速度は148㎞、営業最高速度は130㎞となっています。
ネクサスは従来の近郊列車から大幅な変更が加えられました。
車両は2扉に変更となり、乗客の着席と乗降時間が最も効率的であるように設計されました。
現在はこの構造に議論の余地があるため、以降の形式では3扉に戻されました。
・外装はビートの入らないステンレスとなり、プラグドアと合わせて凹凸のないすっきりとした
側面に仕上がっています。
・座席はこれまでの2+3から2+2のボックスシートに変更となり、座席がゆったりしたものになりました。
・車両間に幌が設置され、旅客は車両間を自由に移動することができます。
車体はシーメンス・モジュラー・メトロを採用しています。
同形式の車両が(外観にかなり差異がみられますが)ウィーン、オスロ、バンコク、上海で活躍しています。
2006年後半、ネクサスの制御装置に不具合が多発しました。
3日間に14回も駅をオーバーランする事態が発生し、この件に関連する15編成が緊急検査
のため、運用を取りやめました。
2007年1月から、それまでオフピーク帯にあった3両1編成の運用を取りやめ、全ての時間帯で6両編成に変更されました。
そのため車両不足が発生し、ピーク時間帯の37本の列車が運休となりました。
その後も20件のオーバーランが発生し、24編成が検査のため運用を離脱しました。
2007年2月までにネクサスのおよそ半分に当たる38編成(当時のコネックスが保有する車両の約10%)が
運用を離脱しました。
制御不具合の調査のために、営業線の一部を使用して実験が行われました。
線路に石鹸水を散布し、車輪のスリップが起こりやすくした中で調査が行われました。
その後、1編成単独ではなく2編成を繋いだ6両編成のみの運用に限定する条件付きで運用に復帰しました。
コネックスは、ネクサスが「旅客列車としての目的に適していない」とし、
「欠陥があって、不完全で不十分であった」ブレーキ系を装備しているこの車両を「適正品質」のものでなかったと主張した訴訟をシーメンスに対して起こしました。
2009年の3月にもオーバーランが相次ぎ、3編成が制御装置の不具合のために運用を離脱しました。
全ての編成に砂撒き装置が設置されることになり、2011年6月に全てのネクサスが運用に復帰しました。
2011年9月、ネクサスの度重なるオーバーランは個々の列車の欠陥およびメンテナンスの至らなさにあると発表されました。
ネクサスは不具合による改良工事が多かったため、運行会社がメトロに変更となった際は外観の装飾がいち早くコネックスからメトロのものに交換されました
フッツクレイ駅を発車するネクサス。
制御装置の問題のために増備されなかったため、メトロの408(+増備予定37)編成中72編成とやや少数派の車両となっています。
メルボルンの美しい街並みの中を走行するシーメンスネクサス。
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