タイに渡ったSX客車

オーストラリアからタイに譲渡されたSX客車。
画像は全て2427junctionどっと混む管理人、Pierre2427様ご提供です。

SXはオーストラリアのクイーンズランド鉄道で1961年に運行を開始しました。
電車を客車化改造したような外観ですが、もともと客車として製造されました。
(但し電化を見越して電車改造の準備工事が施されていました)
ブリスベンの近郊輸送で活躍していましたが、ブリスベンの近郊区間の電化が進むと共に客車列車は活躍の場を失いました。
SXはオーストラリアのトランスパースやニュージーランドのオークランド、 ボリビア国鉄、そしてタイ国鉄へ輸出されました。

なおクイーンズランド鉄道ではSXが現在も動態保存されています。


車体側面はデッキが追加されたことを除くと、クイーンズランド鉄道時代と変化は少ないです。
なおオークランドのSX客車は晩年に大掛かりな改造を施しています。 本来の客用扉は締め切られ、車両端部のデッキから乗降します。
これはオーストラリアとタイではホームの高さが違うため、ホームの低いタイに合わせ、ステップ付きのデッキ が増設されました。


デッキ部分。
扉は手動となっています。


他の形式との連結も可能です。
SX客車にはトイレが無いため、運用の際はトイレが付いている車両を連結するようです。


車内は扉間はボックスシートのセミクロスとなっているようです。
近年はプラスチック製の座席に交換されているようで、塗装も湘南色のようになっているらしいです。




日本で活躍した14系客車と連結するSX客車。
日本とオーストラリアの客車が異国の地、タイで共に活躍しています。


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