ジ オーバーランド
The Overland

ジ・オーバーランドはビクトリア州の州都メルボルンと南オーストラリア州の州都アデレードを結ぶ長距離列車です。
オーストラリアにおいて初めて州を跨いだ歴史ある長距離列車です。

1887年1月、南オーストラリア州とビクトリア州の鉄道が繋がったのに合わせ、メルボルン-アデレードを結ぶ夜行列車「アデレードエクスプレス」として運行を開始、オーストラリアの州都間を乗り換えなしで結ぶ初めての列車が誕生しました。
そして1926年に現在のジ・オーバーランドに改名されました。
1982年には運行の効率化のために、アデレードからメルボルンへ向かう列車の一部を昼行列車化。
1995年に広軌から標準軌に改軌されました。
現在全列車が昼行列車として週2往復が運行されています。


以前は寝台車(ゴールドカンガルーサービス)を連結していましたが、2007年3月31日で廃止されました。
現在は全て座席車(レッドカンガルーサービス)で、レッドプレミアムとレッドの2種類に分かれています。
レッドプレミアムは2+1配列、シートピッチ67cmで1両の定員は36名。枕・毛布無料サービス、サイドテーブル、車内移動販売、無料オレンジジュースや水サービスがあり、荷物は周囲180cmまでの20kgを2個、10kgを1個の計50kgまで預けることが可能です。
レッドは2+2配列、シートピッチ49cmで1両の定員は60名。枕・毛布は有料、飲食物購入はカフェカーのみで、荷物は周囲180cmまでの2kgを2個まで預けることが可能です。
その他に共通サービスとして無料オンボードマガジンがあります。


写真の機関車はオーバーランドではなくサザンスピリットの塗装になっているタイプでした。

サザンスピリットはアデレードからメルボルンを経由し、ブリスベンまで5泊6日かけて走行する臨時ツアー列車です。
2010年1月より年に6回程度の運行を開始し、2012年2月を最後に現在は運行設定がありません。


メルボルンの始発駅はサザンクロス駅です。
殆どの中、長距離列車はこの駅から発車します。
奥には中距離列車Vラインの客車列車が停車しています。


Vラインと並ぶオーバーランド


サザンクロス駅を発車したオーバーランド


自動車運搬ができるモートレールサービスもあります。


サザンクロス駅を発車したジ・オーバーランド
客車妻面からの展望はできないようです。




Vラインの車庫の脇を抜け、アデレードを目指すジ・オーバーランド


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