東鉄ボンネットバス さよならイベント
Vintage Tohtetsu-Bus Last Run

東濃鉄道(東鉄バス)は岐阜県東南部(東濃地方)を営業エリアとする名鉄グループのバス会社です。
同社が保有するボンネットバスが引退することになり、さよならイベントが2015年2月15日に行われました。
さよならイベントの様子を紹介します。

イベントは多治見駅から始まります。
会場である駄知車庫までは定期バスで向かいますが、通常便の他に続行便が設定され、どちらも70周年記念の復刻バスでした。
東鉄バスは2014年に70周年を迎え、かつての塗装や内装を再現した70周年復刻バスが登場しました。
3台が順次投入されましたが、最後の1台はメーカーの仕様変更が重なったため、顔つきが大きく変わりました。
今回のイベントでは2つの車種が多治見駅で並びました。


多治見駅で発車を待つ70周年記念復刻バス。
後ろにあるのは東鉄ビル。
東鉄バスの窓口や東鉄観光、その他テナントが入居しています。


 駄知の車庫に到着しました。
ボンネットバスは車庫内に置いてありました。
この車庫はかつての鉄道の駄知線の電車の車庫をそのまま利用しているものです。


参加者に配られたお弁当です。
記念の掛け紙等はありません。


お弁当の中身です。


お弁当はバスの車内で食べることができました。


ボンネットバス運転席の様子。
運転は通常のバスに比べるとかなり難しいそうです。


運転席周辺。
営業運転をしていた時は一番前の座席が特等席であったことでしょう。


車内の様子。
2+2で座席が並んでいます。
車体が卵型なので、現在主流のバスに比べるとかなり狭く感じます。
現在あまりバスでは見かけない網棚も設置されています。


車掌用座席。
ボンネットバスはワンマン運行には対応していないため、車掌が乗務して運賃のやり取りをしていたそうです。


ボンネットバスの後ろ姿。 丸みを帯びた形状が特徴的です。


ボンネットバス単体で撮影できるよう、移動しました。
後ろの鳥居は電車の駄知線が走っていた頃からあったようです。


撮影者がバスの前で入り乱れないよう、時間を区切って交代制の撮影も行われました。


ボンネットバスの向こうには、定期バスが数台待機していました。


さよならプラカードも掲げられました。
希望者にはプラカードを持っての記念写真撮影も行われました


Thank You!
さよなら東鉄ボンネットバス
2015.2.15


鉄道の駄知線時代から使用されている車庫。
廃線跡のほとんどがサイクリングロードになった現在では、当時を偲ぶことができる貴重な構造物です。


車庫内の様子。
床の一部には当時のレールが残されていました。


ボンネットバスの乗車体験。
希望者を3回に分けて実施されました。


駄知線の車庫を元気に飛び出すボンネットバス。


体験乗車では駄知車庫構内を2周しました。


車庫を駆け抜けるボンネットバス。


残された駄知線のレールとボンネットバス。


乗車体験を終えると、再び復刻バスと並ぶように停められました。


復刻バス、モデルチェンジした復刻バス、ボンネットバスの3台の並びです。


ボンネットの蓋を開けての展示も行われました。
このボンネットが開く様がカバに似ていることから、 バスの整備も行っている名鉄整備という会社のロゴはカバの口を鳥が診察しているものとなっています。


ボンネット内部の様子。


方向幕は普段「東濃鉄道」を表示していますが、実際にはたくさんの内容が入っています。
写真はイベント用の英国祭98


方向幕回転の様子。
一部動画のアングルが落ち着かない箇所がありますが、ご了承ください。

イベント用の幕の他、一般乗り合い用に現在では考えられないような行先が多数入っています。


イベント用の幕と一般乗り合いに使用する幕の2つを繋げて幕取り機に入れています。 幕の繋ぎ目部分が確認できます。


坂下経由名古屋行きを掲示するボンネットバス。


定光寺経由名古屋行きを掲示するボンネットバス。
復刻バスも現在設定のない羽根行きを表示しています。


ボンネットバス側面。
ボンネットバスへの感謝を表すステッカーが掲示されました。


部品の放出も行われました。


全てのイベントを終え、ボンネットバスは一旦車庫の奥に引き上げ、回送されました。


様々なアングルから撮影できるよう、車庫内でバスの移動が何回か行われました。
車庫内で回転する様子。


乗車体験のため、車庫に移動するボンネットバス。


体験乗車のお客さんを乗せ、出発するボンネットバス。


乗車体験では駄知車庫構内を2周しました。


体験乗車中、車内の様子です。




貴重なボンネットバスが東鉄から引退してしまうのは残念ですが、復刻バスと共に東鉄バスがこれからも地域に愛される存在であることに変わりはないでしょう。


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