オーストラリア・ニュージーランドの鉄道を紹介します!
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Australia and New Zealand Railfan
T set タンガラ
Tangara
タンガラはオーストラリア先住民アボリジニの言葉でGO(行く)の意味。
1988年に運行開始。1995年まで455両も製造されたタンガラはシドニートレインを代表とする電車です。
製造はGoninan
4両1ユニットで予備車両も含め447両が稼動しています。
チョッパ制御。
近郊区間用のT set と中距離区間用のG set が製造され、G setは後に全てT setに改造されました。
車両は全て2階建て。
編成は
制御車+動力車+動力車+制御車=クハ+モハ+モハ+クハ となっております。
座席定員は98+112+112+98=420人です。
扉はシドニーでは初のプラグドアが採用されました。
側面にはTANGARAのロゴが刻印されています。
客室窓は一階から2階にかけブラックコーティングで一体的になり、従来の車両とは大きく
異なるデザインとなりました。
こちらは登場当初の姿。(ミュージアム駅の壁面に掲示)
ブラックとシルバーで統一された姿はあたかも走るショーウィンドウのようです。
1988年の鉄道車両でここまでインパクトのある車両はないのではないか、と個人的に思います。
後の安全対策で全ての車両がセーフティイエローになってしまったのはやや残念です。
行先表示はありません。
一応それらしいスペースは確認できますが行先表示機の設置は見送られたようです。
旧型車両にも後付で行先表示を設置している中、タンガラは唯一前面に行先表示の無い車両になりそうです。
近郊仕様のTset車内。
デッキには特徴的なスタンションポールがありますが、
現在はリニューアルでワラタと同様のものに交換されています。
運転台後ろのデッキは座席はありません。
また、前面展望もできません。
貫通扉は取っ手を押すと自動で開きます。
シドニー近郊列車では初めて車両間を旅客が通行できるようになりました。
こちらも現在リニューアルでセーフティイエローが施されています。
客室1階。
2+3の固定式クロスシートが並びます。
1世代前のKsetに引き続き集団離反式が採用されました。
客室2階。
1階同様2+3の固定式クロスシートが並びます。
天井まで回り込んだ窓が特徴的です。
現在はリニューアルでシートモケットはワラタ同様のものに張り替えられました。
1部の編成では試験的に2列クロスシート+ロングシートに改造した車両もあるそうです。
中距離仕様のGset車内。
デッキには特徴的なスタンションポールがありますが、
現在はリニューアルでワラタと同様のものに交換されています。
なお、トイレもありましたが現在撤去されています。
貫通扉は取っ手を押すと自動で開きます。
こちらも現在リニューアルでセーフティイエローが施されています。
また、Tsetとは違いロングシート頭上に網棚が設置されています。
客室1階。
2+3の転換式クロスシートが並びます。
客室2階。
1階同様2+3の転換式クロスシートが並びます。
現在はリニューアルでシートモケットはオスカー同様のものに張り替えられました。
TsetとGsetの外観の違いは前面です。
Tsetは正面が天井から床下まで平面なのに対し、Gsetは連結器のあたりから”く”の字に床下に回りこんだデザインになっています。
また、警笛の拡声器が剥き出しか否かが相違点です。
写真上 Tset
写真中 かつてGsetであったTset
写真下 手前がかつてのGset、奥がTset。Gsetであった車両は連結器下部がくの字になっている。
オスカーと離合するタンガラ。
かつてのGsetであったが、中距離列車はオスカーとVsetに統一され、タンガラは中距離から姿を消しました。
Gsetは中距離列車としての役目をオスカーとVsetに譲り、タンガラは中距離から姿を消しました。
キングスクロス付近を走るタンガラ。
Ssetと離合するタンガラ。
3複線区間を走るタンガラ。
ミレニアムと離合するタンガラ。
ホーンズビーの車庫に入庫したタンガラ。
リッドクーム駅を発車するタンガラ。
ホーンズビーの車庫でKsetと一緒に休むタンガラ。
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