オーストラリア・ニュージーランドの鉄道を紹介します!
AUandNZ Railfan
Australia and New Zealand Railfan
シドニー ビンテージバスライド
Sydney VINTAGE BUS RIDE
現在路線バスとして使用されることのない2階建て車両も、イベント時には、
かつての通勤ラッシュさながら、次々とシドニーセントラル駅を発車します!
ビンテージバスの乗り場はシドニーセントラル駅北側の1F、ライトレール乗り場の下に
設けられました。
前年は時計台横のタクシープールから発車していましたが、この週末はトラックワークによる
鉄道代行バス乗り場となっていたこともあり、この場所に変更となったと思われます。
バス乗り場に並ぶ個性豊かな2階建てバスたち。
バスに乗る行列ができていますが、バスも次々と発車していくため、待ち時間は殆どありません。
現役当時の通勤ラッシュはこのような風景だったのでしょうか!?
この日も様々なバスが走っていましたが、たまたま少数派と思われる大きめのヘッドライトが特徴的な
赤いバスに乗ることになりました。
(そもそも同じ形式が複数動態保存されていること自体、日本と比べて羨ましい話ですが…)
バスの入口。
乗車に関しては予約不要。
列に沿って乗車しますが、申告すれば希望の車両まで待つこともできそうです。
乗車料金は任意で、階段横の募金箱に投入します。
オーストラリアの小銭は重くて嵩張るため、全部投入して財布をすっきりさせました。
バス車内1階の様子。
2+2のクロスシートが並んでいます。
天井は低く、つり革の代わりに手すりが天井に設置されています。
客室と運転席は完全に分離されています。
現在主流のワンマンバスとは異なり、乗客と運転士が直接やりとりをすることは
なかったようです。
2階建てバスは半室運転台のため、運転台の無い左側最前列の座席からは前面展望が楽しめます。
階段は狭くて傾斜もきつく、ラッシュ時は乗客を捌くのに時間を要したことでしょう。
2階に到着しました。
近年オーストラリアのバスは最後部に窓を設置しない車両が主流となっているため、車内が
より明るく開放感にあふれています。
2階へ上る乗客と降りる乗客がぶつからないように、階段上部にはカーブミラーが設置されているのが
ユニークです。
バス車内2階の様子。
1階同様、2+2のクロスシートが並んでします。
照明は小さな白熱電球が設置されています。
シート自体は小さく、名鉄6000系列の「1.5人掛けクロスシート」に
近いものを感じます。
車内には現役時のレトロな広告が残されています。
2階最前列。
このバスで最も人気のある席です。
この席に座るためにバスを1本見送ったものの、係員の車内巡回が無いこともあって勝手に2周目
も居座る人もいるため、思惑通りにいかないこともありました。
最前部も含め、窓は開けることもできます。
夏の暑い日に窓から吹き込む涼風を浴びながらの前面展望は最高だったことでしょう。
ちなみにこの日は秋も深まり風が冷たく、時折小雨が降る有様でした。
セントラル駅を発車!
普段は体験することがない2階席からの眺めは格別です。
バスは一旦南下した後、再びセントラル駅の横を通ってシドニー中心地へと向かいます。
前年は左に見える時計台の真下がバス発着場となっていました。
時計台をバックに、ビンテージバスとのすれ違い。
今乗っているバスの一つ後に発車したと思われる、緑のビンテージバス。
セントラル駅の横を通過し、いよいよシドニー中心地へと向かいます。
石積みアーチの奥が、このバスの発着場となっています。
2017年現在、シドニーで最も一般的なタイプのバスとも頻繁にすれ違います。
2階建てバスの車窓より、シドニーメトロ建設予定の看板を発見!
シドニーの鉄道は何十年も2階建て車両を新造し続けていました。しかし!このシドニーメトロ開通の折には!ついに
1階建ての通常車両へと回帰することになります!!
鉄道と比べるとバスの方は早々に2階建てが引退しまいましたが、鉄道も同じ歴史をなぞるようです。
シドニーの2階建て車両が好まれる文化も過去のものになるのでしょうか!?
シドニー中心部、摩天楼の間を走行します。
シドニー最初の地下駅、ミュージアム駅の傍を通過します。
車窓より、ミュージアム駅方面のAsetワラタを撮影。
ライトレールの高架橋をくぐると、終点のセントラル駅に到着です。
バスは新しいお客さんを乗せ、再びシドニー周遊の旅に出発しました。