2000型気動車のその後
Withdrawn 2000 class railcar

2015年8月に営業を終了した2000型気動車
引退後の行方は如何に…

2015年 11月 の様子

2015年8月に引退した2000型気動車は全てがガウラー線のドライクリーク駅に隣接する ドライクリーク車庫に集められました。


車庫の敷地内に2000型気動車が留置されているのが確認できます。


引退してからまだ数カ月しか経過していないためか、現役時と変わらぬ姿を留めています。


並んで留置される2000型気動車。


ばらされることなく、2100+2000+2100の3両1編成で留置されています。


奥の車両は非リニューアル車両です。
多くの車両が黄色が主体のアデレードメトロカラーなのに対し、オレンジが主体の トランスアデレードカラーを纏っています。


2000型置き換えのために導入されたA-City4000型電車と並びました。


ガウラー線の車窓からドライクリーク車庫を除くと、留置線はカーブして奥まで続いており、 多くの2000型気動車が留置されているのが確認できます。


留置線の横には解体用スペースらしきものがあり、先行きが心配です。


左奥には編成を解かれ、妻面がこちらを向いている車両もあります。
また、別の旧塗装車も残されています。

2000型気動車は一定数がリニューアルされないまま引退しました。


A-City4000型と大量の2000型気動車。


ガウラー線と平行している車両基地の研修庫沿いにも2000型気動車が留置されています。
3000型気動車と並んでいる姿は現役時に よく見られた光景です。


現役時から先頭車両に幌は無く、旅客の通り抜けはできなかったと考えられます。


ガウラー線の車窓より。
2000型気動車と3000型気動車の並びです。


先頭車同士の連結。
現役時もラッシュ時には見られたそうです。


左側の旧塗装車は車体のシルエットもあってか、日本の国鉄特急電車に似た雰囲気です。


2000+2100の2両標準編成。
内1両は非リニューアル車両です。


並列に留置される2000型気動車。
いつ本線復帰しても不思議ではない状態です。

しかし新線建設予定のないアデレードでは完全に余剰となった車両です。


2016年 5月 の様子

2015年と同じ留置線に2000型気動車の姿はありました。
アデレードメトロ色とトランスアデレード色の2つが並んでいます。

落書きなのか業務的な指示か車体にスプレーで印字されています。


走行中の車両より、2つのカラーの並び。


車庫の中で管理されていたはずですが、側面には落書きが見られます。


前年と変わらず保管されていると思われていた2000型気動車でしたが…


以前は空き地だった右側のスペースにダルマと化した2000型気動車が無造作に置かれていました。


線路から降ろされ、解体を待つだけのようです。


ガラスや部品は外されず、まとめて解体するようです。


このまま全ての2000型気動車は解体されてしまうのでしょうか…




2006+2112はポートアデレードの国立鉄道博物館で保存されることが決定し、2016年7月に移送されました。
2010+2109は南オーストラリア州を代表する観光地、ビクターハーバー付近を走る保存鉄道、スチームレンジャーに 保存されることになり、2016年6月に陸送されました。
2009と2104は南オーストラリア州消防局の訓練施設に移送されました。なお、2009は半分にカットボディされたようです。

残された他の車両は順次解体された模様です。
日本と比較すると動態保存に積極的なオーストラリア。再び走る姿を見れることを願います。


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