オーストラリア・ニュージーランドの鉄道を紹介します!
AUandNZ Railfan
Australia and New Zealand Railfan
シドニーライトレール ダリッジヒル線
Sydney Light Rail Dulwich Hill Line
シドニーライトレールのダリッジヒル線の総延長は12.8kmですが、シドニーのLRT網はさらに発達していく予定となっています。
1997年にセントラル-ウェントワースが開業。
2000年にウェントワース-リリーフィールドが開通。
セントラル駅からリリーフィールドまでの1路線7.2kmで営業を開始しました。
途中、チャイナタウン、ダーリングハーバー、スター・シティ・カジノなどの市内の主要エリアを通り、全区間の所要時間は約23分。
また、セントラル駅-スター・シティ間は、24時間運行が行われています。
この時の運賃は2ゾーン制で、片道運賃は、同じゾーン内がA$3.20、ゾーンをまたぐとA$4.20。
この他、往復券、1日券、モノレールが走っていたころは共通1日券なども用意されていました。
IC乗車券オパールカードが導入されたことでシドニートレイン、フェリー、バスと共通運賃
になり、1日の上限が最大15ドルとお値打ちになりました。
2014年にはダリッジヒルまで延伸され、総延長は12.8km、停留所は23駅になりました。
今まではライトレールとしか呼ばれていなかったこの路線に
「L1 ダリッジヒルライン」
と正式に名づけられました。
ライトレールのさらなる新線開業に備えて路線ナンバリングも導入されました。
始発であるセントラル駅
シドニーにはかつて路面電車網が291kmも整備されていましたが、一旦全て廃止されました。
ライトレールはかつての路面電車の路線が復活したわけではなく、大部分はダーリンハーバー周辺の湾岸地区を再開発するにあたって、
廃止になる貨物鉄道線を転用したものとなっています。
その中でセントラル駅はシドニーのかつての路面電車が1957年まで発着していた区画をそのまま活用しています。
券売機がありますが、現在使用されていません。
開業当初はワンマンの信用乗車制を採用していましたが、後に車掌が車内で切符を販売するツーマン運用に変更されました。
IC乗車券オパールカードが導入され、セントラル駅を含む全駅にICカードリーダーが
設置されました。
また、オパールカードの導入に併せて鉄道やバス、フェリーと共通運賃となりました。
オパールカードをICカードリーダーにタッチ。
LRTの車内にはICカードリーダーが無いため、ICで乗車する際は必ず駅でタッチする
必要があります。
液晶には残高が表示され、チャージ(トップアップ)は鉄道駅の専用機械もしくはネットで
のみ行えます。
セントラル駅に入線するライトレール
ライトレールは全線複線ですが、セントラル駅2階乗り場乗り入れ部分のみ、時計回りのループ線となっています。
セントラル駅停車中のライトレール。
このフロアから段差無しでNSWトレインリンクの中、長距離列車発着ホームへ行くことができます。
歴史あるセントラル駅を発車するライトレール。
シドニーセントラル駅を発車するアーボス3。
パディスマーケット駅。
付近は併用軌道となっています。。
併用軌道は1.5kmあります。
パディスマーケット駅。
かつてはここでモノレールとの乗り換え駅でした。
廃止になったモノレールの駅舎は現存しません。
エキシビジョンセンター駅。
右奥に見える建物は上部がシドニーモノレールの車庫、1階がライトレールの車庫となっています。
モノレールは廃止されましたが建物は一体となっていたため、撤去されずに残っています。
ライトレール車両基地。
モノレール現役の2010年頃の様子。
1階がライトレールの本線と左側に車両基地、2階にはモノレールの留置線と車両基地がありました。
コンベンション駅まで今は無きモノレールと線路が平行していました。
ザ・スター駅。かつての名称はスターシティー駅。トンネル内に駅があります。
カジノの最寄り駅となっています。
当初シドニーのカジノはダーリンハーバーを挟んでモノレール沿線に建設される予定でした。
計画の変更でモノレールは当初の需要予測を大きく下回り、廃止の一因となりました。
セントラルからスターシティー駅まではシドニーの鉄道では唯一24時間運行を行っていました。
ジョンストリートスクエア駅付近では深い切り通しやトンネルを抜けていきます。
かつて貨物線だったころ、勾配を抑えた線形になっていることがわかります。
フィッシュマーケット駅。
崖の傍に駅があります。
観光地であるフィッシュマーケットの最寄り駅です。
フィッシュマーケットでは特に生牡蠣が有名で、とてもおいしいと評判です。
なおオーストラリアでは一時期牡蠣が壊滅状態に陥り、広島の牡蠣の稚貝を放流して数を回復させました。
なのでオーストラリアでは広島由来のおいしい牡蠣を楽しむことができるのです!
ウェントワースパーク駅を抜けると高架橋を走ります。
高架橋はレンガ造りの重厚なアーチ橋になっており、かつての貨物線として使用されていた歴史を感じさせます。
ジュビリーパーク駅に入線するライトレール。
トンネルも一般鉄道の規格になっています。
この付近にロゼールデポというシドニー路面電車の大規模な車庫が今でも残っています。
ジュビリーパーク駅付近を走行するアーボス3
ロゼールベイ駅。
付近には貨物線の操車場跡が残っています。
かつての終点、リリーフィールド駅。
2014年までは終点だったリリーフィールド駅。
線路もここで切れていました。
今はダリッジヒルまで線路が続いています。
2010年時点、ダリッジヒル方面の線路。
かつての貨物線の敷地が広がっています。
ダリッジヒル延伸後の様子。
新たに留置線が設けられました。
留置線を拡大。
留置線を拡大。
留置線は車両の落書きを防止するため、鉄条網で囲われています。
リリーフィールド駅入口。
駅入口からリリーフィールド駅を望む。
シドニーライトレールの駅で恐らく唯一の島式ホームです。
リリーフィールド駅を発車するUrbos3
シドニーライトレールの終点、ダリッジヒル駅。
片側ホームの1面1線です。
シドニートレイン、イーストヒルズ線のダリッジ駅と隣接した乗換駅となっています。
かつて貨物線だった頃はイーストヒルズ線と線路が繋がっていました。
奥にシドニー方面へ向かうミレニアムトレインの姿が確認できます。
終点のダッリッジヒル駅に到着したUrbos3。
ダリッジヒル駅を発車し、シドニーセントラル駅へと向かうUrbos3。
延伸や新線の開業が計画されているライトレール
将来的にはこのセントラル駅から様々な行先のライトレールが発車していくことでしょう。
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