ビンテージトレインライド
VINTAGE TRAIN RIDE

この車両はシドニー電化とほぼ同時の1927年に登場し、現在もイベント時には本線を元気に走行します。
1927年といえば東京地下鉄の浅草~上野が開通し、東京地下鉄道1000形がデビューしました。
東京地下鉄道1000形は現在も地下鉄博物館でその姿を見ることはできますが、
貴重な車両が本線を走行するシドニーの鉄道保存体制には感銘をうけます。

ビンテージトレインF1 編成のイベント列車はセントラル駅4番線からの発車です

CPH型旧式気動車の乗車体験と同じホームを発着するため、発車案内表示は2つの 列車が併記されています。
F1編成とCPH型気動車は縦列で4番線を発着するため、互いの列車に支障がないようにダイヤが組まれて います。


セントラル駅4番線で発車を待つビンテージトレインF1編成。

イベントの初日と二日目はセントラル駅からオリンピックパーク駅までの往復、 今回は乗車していませんが3日目はキングスグローブまでの往復乗車体験 が実施されました。


車両の前後にはヘッドマークが付けられています。

ヘッドマークは回送も含め、常に取り付けられたままでした。
ヘッドマークなしのオリジナルスタイルも見てみたいですね。


車内の様子。
添乗員が車両の解説をしてくれます。

なおチケットは車両のみ指定されており、指定された車両の中は自由席となっております。 そのため、発車時刻ギリギリに乗車すると場合によっては通路側しか空いていない可能性もあります。

ネットでチケットを購入する際は車両の指定ができますが、今回恐らく先頭車両 に当たるであろう号車を選びましたが、予想ははずれて最後尾車両でした。


車窓より。

3複線区間でAsetワラタと併走しました。


緩行線で駅に停車中の普通列車を追い抜きます。


フレミントン駅を過ぎると、複数の引込み線が出現します。

フレミントンには大型の車両基地があり、シドニーの通勤型車両の整備を行っています。
フレミントンの車両基地は本線と貨物線、短絡線の間に挟まれており、線路際の公道等から車両基地を望むことが できません。
今回乗車したF1編成の臨時列車は旅客営業ではあまり使わない短絡線を使用するため、 普段は見ることができないフレミントン車両基地を間近で見ることができます。


フレミントン車両基地が見えてきました。

こちら側は貨物線や短絡線、工場と隣接しているため公道からはみることができない 場所ですが、不法侵入者への対策として金網でしっかりと囲われています、


複数の研修庫が見えてきました。

遠くにMsetミレニアムSsetKsetCsetが留置されているのが確認できます。


ずらりと並ぶシドニーダブルデックトレインの第2世代車両たち。

車両基地の周りは金網や障害物が予想以上に多く、撮影に難儀します。


右側の研修庫にはVsetが2本留置されています。


シドニーの第2世代2階建て車両が勢ぞろいです。

ちなみに、最新型の通勤形2階建て車両のAsetワラタ は導入の際に専用の車両基地が建設されたため、フレミントン車両基地に入場することはないようです。


オーストラリアの通勤型車両で唯一の非冷房車両であるSset

中距離電車の新造による総置換の玉突きで、全車が引退することが決まっています。


短絡線を進むビンテージトレインF1編成は、フレミントン車両基地からゆるやかに離れていきます。

なお、オリンピックパークへ行かずにフレミントンの南にある貨物駅に繋がる貨物線を進んだ場合、フレミントン車両基地 をさらに回り込んだ後に敷地を直角で南下するため、そのようなイベント列車があればフレミントン 車両基地に留置されている車両群を正面から撮影することができると思われます。


短絡線から本線に合流する手前で暫く停止しました。

右側の複線がリドコム駅からオリンピックパークに向かう貨物兼用の本線です。
左側の線路はオリンピックパーク駅からリドコム駅に向かう本線です。


オリンピックパーク駅を発車し、リドコム駅に向かう営業列車。

短絡線に停車中のイベント列車の車窓からという、通常であれば撮影することのできない画像です。


リドコム駅を発車し、オリンピックパーク駅に向かう営業列車。

ビンテージトレインF1編成のイベント列車は、この列車の続行で本線に合流します。

この画像も、通常であれば撮影することができないアングルです。


パラマッタロードA44を高架橋にてオーバークロスします。

奥に貨物線の線路が並行しているのが確認できます。
この貨物線は既に廃線となっており、道路に転用されているようです。


ウェスタンモーターロードM4を高架橋にてオーバークロスします。

先ほどの廃止された貨物線が並行しているのが確認できます。


地下トンネルを抜け、オリンピックパーク駅に到着したビンテージトレインF1編成。

1番ホームと2番ホームの間にある西側の線路に入線しました。
(オリンピックパーク駅は3面2線。名鉄名古屋駅のような構造)
1番線は通常営業で使用しないため、柵が取り付けられています。

停車時間は数分で、乗客はホームに降りることはできません。


ストラスフィールド駅~バーウッド駅間にて、一瞬ビルにビンテージトレインF1編成の姿が写りました。


終点のセントラル駅に到着直前、今回のイベントで一般開放された特別ホーム(原宿 の宮廷ホームのようなもの)と、ザ・グレートトレインレース が終わり、編成を組み直している蒸気機関車3642号車が確認できました。


こちらはイベントとは関係ありませんが、シドニーの市バスプールも車窓から撮影しました。


セントラル駅4番線入線直前、対向の3番線に停車中のディーゼル機関車4490号車と食堂車を含む客車編成を撮影。

3番線に対して4番線はホームが短いため、今回のように3番線に長い編成が停車している場合は4番線から編成全体 を撮影することはできません。
窓が開くビンテージトレインF1編成だからこそ撮影できた構図といえます。


セントラル駅に到着したビンテージトレインF1編成。

セントラル駅のシンボル、時計台と一緒に撮影しました。
街全体を光で彩るイベント”vivid SYDENY”をこの時期開催しており、セントラル駅の 時計台にはプロジェクションマッピングにてビンテージトレインF1編成を含むシドニーの 鉄道の歴史が映し出されます。


吊掛駆動を唸せ疾走する1927年製シドニー最古の電車、F1編成からの車窓動画

セントラル駅から17.3kmに位置するオリンピックパーク駅を経由してセントラル駅に戻る全区間の車窓動画です。 およそ35㎞の全行程を55分で走破します。
1927年製造の90歳になる電車のため、ゆっくりのんびりと走行・・・と思いきや、日立製の最新型電車ワラタに負けない走りっぷりを見せつけてくれることに!ワラタ…


イベントに備えてフレミントン車両基地から回送されるF1編成。

かつては右奥に見えるレンガ造りの車両基地にてシドニーの通勤伝電車を 整備していました。営業列車が整備拠点を移した後も保存車両の留置や整備を 行っていたようですが、現在は使用されていないようです。

この旧車両基地の一部は、レンガ造りの研修庫をそのままカフェ等の商業施設に 転用しています。


レッドファーン駅に入線するF1編成。


1両目だけがホームにかかっている状態で停車し、乗務員が複数乗り込みました。

ちなみにSLやCPH型蒸気機関車はイベント期間中の保管場所がF1編成と異なるようで、レッドファーン駅の 構内は経由せずに地下短絡線にてセントラル駅に回送していました。


乗務員を乗せ、レッドファーン駅を発車するF1編成。


レッドファーン駅を発車したF1編成。


レッドファーン駅を後にするF1編成。

なお、レッドファーン駅構内を通らない地下短絡線は、左側のホーム上にある建物のすぐ下にトンネル があります。
S Lが通過する際はドラフト音が響き、煙突から煙が昇るので通過したことを感じることができます。


レッドファーン駅を発車し、セントラル駅を目指すF1編成回送電車。

車両左手の分岐している線路が、先ほど述べたレッドファーン駅を通らない地下短絡線に続いています。


セントラル駅3番線を発車!

オリンピックパーク駅を目指します。


セントラル駅を後にするF1編成。


レッドファーン~マクドナルドタウン間を走行するF1編成。


マクドナルドタウン駅を通過するF1編成。


ストラスフィールド駅に入線するF1編成。


ストラスフィールド駅を通過するF1編成。


日が傾く中、リューシャム~ピーターシャム間を走行するF1編成。


ピーターシャム駅を通過するF1編成。


ピーターシャム旧駅舎をバックに走行するF1編成。


イベントの行程を終え、車庫へと回送されるF1編成。

展示車両の1つであるAsetワラタと一瞬並びました。


4490ディーゼル機関車の切り妻顔とも一瞬並びました。

シドニーの日照時間は、真夏は20時まで明るいのですが、イベント開催中の 秋では18時には暗くなってしまいます。


イベント最終日。オリンピックパークではなくキングスグローブを目指すため、レッドファーン駅から 南下するF1編成。


エルスキンヴィル駅を通過するF1編成。


キングスグローブ駅で折り返し、セントラル駅を目指すF1編成。


1927年製旧型電車F1編成の動画集

この車両はシドニー電化とほぼ同時の1927年に登場し、現在もイベント時には本線を元気に走行します。
1927年といえば東京地下鉄の浅草~上野が開通し、東京地下鉄道1000形がデビューしました。
東京地下鉄道1000形は現在も地下鉄博物館でその姿を見ることはできますが、貴重な車両が本線を走行するシドニーの鉄道保存体制には感銘をうけます。


F1編成C3218号車の車内探訪動画です。



シドニーの歴史が詰まったビンテージトレインF1編成。
これからも釣り掛け音を唸らせて元気に走る姿を見せてくれることでしょう。


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