オーストラリア・ニュージーランドの鉄道を紹介します!
AUandNZ Railfan
Australia and New Zealand Railfan
 
  XPT  エクスプレス・パッセンジャー・トレイン
XPT  short for Express Passenger Train
NSW州の都市間及び、ブリスベン、メルボルンを最高速度160kmで結んでいる。
オーストラリアにおいて、州を跨ぐ列車で毎日運行しているのはXPTのみである。
The XPT is the main long-distance passenger hight speed train operated by NSW TrainLink
It links between the cities of the NSW state and Brisbane, Melbourne at a maximum of 160km in speed.



                        1982年に運行を開始。イギリス国鉄インターシティー125を基に設計された。インターシティ125に対し、動力車の短縮や、デザインの変更が施され、
						本家とは印象がかなり変わる。製造はComengとABB Transportation(現在のボンバルディアトランスポーテーション)
                        登場当初の姿は、保存鉄道のクーマ駅構内の展示物で確認できました。
                        側面にはInterCity XPT の文字が書かれ、オーストラリアの高速鉄道への期待が感じられる。
                        XPTは試験において1992年に最高速度193km/hを記録し、1999年にティルトトレインが記録を更新するまではオーストラリア最速記録の列車であった。
            
                       
                        その後、機関車は水色と白を基調とした爽やかな塗装に変更された。客車も合わせて水色の帯になった。
						
						写真上 XPTの基となったイギリスインターシティ125(クーマモナロ保存鉄道クーマ駅構内の展示物)
						写真中 デビュー当時の塗装のXPT
						写真下 塗装変更後のXPT
						 
  
						
                        現在は青を基調に、運転席周りを黄色に塗り分けた塗装になっている。
                        
                       	
  
						
                        <XPT在籍車両>
						
						19-XP (電気式ディーゼル機関車)
- Diesel electric Power cars
						9-XFH(エコノミークラス座席半室荷物兼乗務員控室)
- Economy Class, Booked Luggage & Guard's Lookout
						25-XF (エコノミークラス座席)
- Economy Class
						9-XBR(ファーストクラス座席半室ビュッフェ)
- First Class & Buffet
						9-XL (ファーストクラス座席)
- First Class
						8-XAM(ファーストクラス2段寝台 昼間は座席個室)
- First Class sleeping car, can also be used as a day sitting car
						
						基本編成(状況に応じて客車は5-7両に変更)
						SydneyCentral←XP+XFH+XF+XF+XBR+XL+XAM+XP
                       
					   シドニー近郊のシドハム車庫に全編成在籍
						
 
 
						
                        <ファーストクラス>
						
						ファーストクラスの座席は2+2掛けの回転リクライニングシートとなっており、この点はエコノミークラスと同様である。
						座席の間隔はエコノミーよりゆとりがあり、チケットに軽食も含まれていた。(はず)
						リクライニングの角度がファーストクラスが40度に対し、エコノミークラスが28度に設定されているが、設備自体はエコノミークラスと
						ファーストクラスで大差はないように感じる。
						
					
                       
  
						
                        <ビュッフェ>
						
						ビュッフェでは暖かい飲み物やジュース、サンドイッチやサラダ等の軽食が購入できる。
						営業時間は夜行便の場合、出発後2時間程度で閉まってしまうので、用がある場合は早めに購入するのが良いでしょう。
						同様に朝も営業開始から1時間程度でシャッターが下りてしまう。
						なお、鉄道グッズ等のお土産販売はなさそうだった。(2012年時点)
						
					
                       
  
						
                        <デッキ>
						
						デッキにはトイレ、トランクスペースが備えられている。
						
					
                       
 
 
   
						
                        XPTの輸送はバスと連携しており、主要駅には接続するバスが待機している。
						バスを利用する場合の運賃はチケットに含まれている。
						
						その他に、保線工事等で列車での運行ができない場合は1部区間をバスで振替えることがある。
						
						バスには車椅子用のリフトが装備され、車椅子ごとバスに乗降することができる。
						
                       
 

						XPTの走行するNSW州は標準軌だが、クイーンズランド州は狭軌のため、クイーンズランド州内では貨物線を走行する。
						しかし、終着の一つ手前のサウスブリスベン駅からブリスベン川を跨ぐ鉄橋は複線のため、
						この区間はデュアルゲージとなり在来線と線路を共用する。
						
						
XPT乗車記 ブリスベン→シドニー(夜行)

						
						ブリスベンからシドニーへのXPTは早朝に1本のみである。夜行便はNSW州のカシーノ駅が始発のため、
						ローマストリート駅に隣接するブリスベントランジットセンターから、XPTに接続するバスを利用します。
						
						

						カウンターで予約したことを告げると、預け荷物の手続きを行う。バスに乗車するための引換証をもらい、乗車時に返却します。
						大型の荷物が無ければ、チェックインは出発15分程度前で大丈夫そうです。

						バスはいくつかの停留所で客を拾い、トイレ休憩も行います。
						バス前面のカンガルーバーの装備がいかにもオーストラリアらしい。

						高原を抜け、カシーノ駅へ…

						カシーノ駅到着。ここからNSW州になるが、NSW州は夏時間を採用しているので、実施期間内は時差が発生します。
						今回は夏時間実施中だったため、クイーンズランド州で使用していた時計を1時間進めることになりました。
						駅舎内のカウンターでもチェックインが必要なようで、A4のバウチャー券が渡されました。

						カシーノ駅は1面1線の小さな駅で、なぜここが乗り換えの拠点なのかと思ってしまうほど、のどかな所です。
						まだシドニー行きXPTは到着しておらず、駅舎を正面に見て左側から入線してきました。

						カシーノ駅前の通りです。とても静かで素敵な街です。

						カシーノ駅に到着したXPT。荷物の積み込みも行われます。

						カシーノに到着したこのXPTはこのまま折り返さずに進めばブリスベンに着くのですが、カシーノより先はバス連絡にしてXPTはカシーノ駅で折り返すのが運用上都合が良いようです。

						
						定刻通りにカシーノ駅を出発!

						ビュッフェで購入した夜食です。
						しばらくすると乗務員が「ラービッシュ!」とゴミ袋を持って声を掛け、ゴミを回収してくれます。
						その後、消灯。真っ暗になりますが、乗務員が時々懐中電灯を持って巡回しています。

						そして朝食です。

						シドニーセントラル駅に定刻の到着でした。
						左にはセントラル駅隣接の列車風ホステルです。
XPT乗車記 ブリスベン→ブロードメドゥー(夜行)

						
						ニューカッスルにXPTは乗り入れないので、最寄り駅であるブロードメドゥーまでの利用です。
						ニューカッスルで早朝から行動するために、今回もブリスベンから夜行便のXPTを利用しました。
						まずは接続バスでブリスベンからカシーノ駅に移動。
						

						カシーノ駅に到着。
						しかしこの日はXPTはトラブルで一つ隣のグラフトン駅からの発着に変更となり、構内には貨物列車とXPTが留置されていました。

						本来であればこの位置からXPTが入線する様子を撮影できたはずでした。

						カシーノ駅

						カシーノ駅からグラフトン駅までの代替バスが次々発車していきます。
						

						グラフトン駅到着。所要時間はXPTとほぼ同じでした。
						

						グラフトンで発車を待つXPT

						グラフトンは10月から11月にかけて紫色のジャカランダの花が街全体を染めることで有名です。
						グラフトン駅をシドニー方面に出発するとグラフトン橋を渡ります。
						この橋は1932年に造られた鉄道道路併用橋で、上段が2車線道路、下段が単線の鉄道となっており、中間は船舶が通れるように橋桁が跳ね上がる跳開橋となっています。
						時間があれば是非とも全体を眺めてみたいものです。

						ブロードメドゥーに定刻の到着でした。
						深夜帯の乗降において、車内の照明は落としたままです。
						寝過ごす旅客がいないよう、乗務員も起こしにきてくれます。
ブロードメドゥーを発車するXPT
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