ヤラトラム
YarraTrams

ヤラトラムはメルボルンの街を縦横無尽に走る路面電車で、メルボルンのシンボルの一つとなっています。
2014年5月時点で総延長250km、総車両数487両、電停数1763の広大な路面電車ネットワークは世界トップレベルです。

メルボルンの街を縦横無尽に走るヤラトラム。
広大な路線網を有し、車両もビンテージなものから最新型車両まで、様々な種類の車両が行き交います。
メルボルンの路面電車は1884の馬車鉄道から始まり、1904年に電車が走り始めました。


ヤラトラムは26系統あり、変化に富んだ車窓となっています。
メルボルン中心地の高層ビル街を走行し…


閑静な郊外もたくさんの系統が走ります。


本数も多く、街の中心地になると複数の車両が続行で次々とやってきます。


一般的な車内。
ボックスシートが並び、乗降口にはIC乗車券マイキの簡易リーダーが設置されています。
現在は廃止されましたが、磁気乗車券メットカードはバリテーダーで有効にして乗りました。(画像における通路右側にある緑で縦長の機械)
現在メットカード用のバリテーダーは撤去されています。


メットカードの販売機。
使用するゾーンと種類を選ぶ簡単なものです。
ヤラトラムはゾーンが中心地と郊外の2つしかゾーンがないため、とてもわかりやすいです。
現在は撤去され、マイキは駅及びコンビニでの購入となりました。
マイキは車内で購入することができず、所持せずに乗車した場合は最大180ドルの罰金が科せられます。


つり革は船の錨のようなユニークな形をしています。
つり革の近くの長い紐は降車を運転手に知らせるものです。
降りたい電停が近づいたら紐を引っ張って降車の意思を伝えます。


Wクラス 1923年から活躍する、ヤラトラムで一番古い車両です。
冷房が無いため運賃無料のシティーサークル、レストランカーなど定期外の運用についています。
車両の詳細はシティサークルで紹介します。


Zクラス
1975-1983年にComengで230両が製造され146両が現在も活躍しています。
Zクラスは路面電車の近代化に際して、スウェーデンのM29-M28路面電車をモデルに設計されました。
後に行先表示機が増設されました。 車両は Brunswick、Essendon、Glenhuntly、Malvernの車庫に所属しています。
車両はZ1、Z2、Z3の3タイプがあります。
Z1は初期型の車両で80両が製造された時点で、スウェーデンに適用されている制御装置を改良するために打ち切られました。
Z2はチョッパ制御になり、15両が製造されました。外観に変更はほとんどありません。
現在Z1が22両、Z2が2両活躍しています。Z2はヤラトラムにおける最小の車両グループとなりました。


Zクラス
Zクラスの最終モデルとなるのがZ3です。
それまでのZクラスとは異なり、前面のヘッドライト形状が変更された他、乗降ドアが車両に対し4から6に増設 されました。Z2に続き、チョッパ制御が採用されました。
1979年から115両が製造され、火災で焼失した1両を除く114両が現在も活躍しています。

運用はZ1とZ2が共通で、
3/3a,5,6,8,16,64,67,72,78系統で運行しています。
Z3は
1,55,57,82系統で運行しています。


Aクラス
Aクラスは1983-1987年にComengによって70両が製造されました。
本来はZクラスZ4として製造される予定でしたが、乗降口を広く取るにはZクラスでは難しかったため、 Aクラスとして新造することとなりました。
当初はトロリーポールで集電していましたが、現在はシングルアームパンタに換装されました。
また、新たに行先表示機が設置されました。
車両はCamberwell、East Preston、Glenhuntly、Kew、Southbankの車庫に所属しています。 69両が現在も活躍しており、
3/3a,11,12,30,48,64,67,70,75,78,86,109系統で運行しています。


BクラスB1
Bクラスは1984-1994年にComengとABBによって132両が製造されました。
前面形状はAクラスとよく似ていますが、Bクラスからは2両1編成となりました。
Bクラス以降は単行車両の新規導入は無くなりました。

BクラスはB1とB2の2タイプがあります。
B1とB2の外観や性能はほぼ同じです。
Bクラスからは冷房がメルボルンの路面電車で初めて導入されました。
B1は冷房が無いため、屋根の上がすっきりしています。


BクラスB2
メルボルンの路面電車で初となる冷房車です。

BクラスはBrunswick、Camberwell、East Preston、Essendon、Glenhuntlyの車庫に所属しています。
運用はB1とB2で分かれており、B1は
11,86系統で活躍しています。
B2は
1,3/3a,8,11,19,55,59,64,67,70,75,86系統で活躍しています。


Cクラス
Cクラスは2001-2002年にアルストムによって36編成が製造されました。
車両は3連接のシタディス202が採用され、メルボルン初の低床車両となりました。
。 車両はKewの車庫に所属しています。
48,109系統で活躍しています。

2010年からは先頭車両がさらに丸みを帯びた5連接車両のC2が5編成登場しました 車両はSouthbankの車庫に所属しています。
96系統で活躍しています。


Dクラス
Dクラスは2002-2004年にシーメンスによって59編成が製造されました。
車両はシーメンス製のコンビーノが採用され、Cクラスに続いて低床車両となりました。 車両はBrunswick、Malvern、Southbankの車庫に所属しています。
Dクラスには3連接のD1(38編成)と5連接のD2(21編成)の2タイプがあります。
運用はD1とD2で分かれており、D1は 5,6,8,16,72系統で活躍しています。
D2は5,6,8,16,19,72,96系統で活躍しています。


D2クラスは台湾の高雄におけるライトレール実証試験のために貸し出され、2004年1月に走行しました。




キングスクロス駅近くの電停に停車するトラム群。
2013年からはボンバルディア製のEクラスが導入され、さらに車種が増えました。


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