オーストラリア・ニュージーランドの鉄道を紹介します!
AUandNZ Railfan
Australia and New Zealand Railfan
ゴールドコーストLRT G:link
Gold Coast LRT G:link
2014年に中心地を走るライトレールG:Linkが開業、2017年に全通し、既存の鉄道ネットワークと繋がりました。
G:linkはゴールドコーストライトレールとも呼ばれるライトレールシステムです。
トランスリンクのサウスイーストクイーンズランドの公共交通機関ネットワークの一部を形成し、
19の駅からなる20kmの1本の線路で構成されています。ヘレンズベール駅はシステムの北端で、
ブロードビーチサウスは南端です。
この路線は2014年7月20日にブロードビーチサウス~ゴールドコースト大学病院まで開通しました。
この時点ではゴールドコースト中心地で完結しており、既存の鉄道とは接続しない孤立路線でした。
2017年12月17日にゴールドコースト大学病院からヘレンズベールまで北西に延長され、現在の
形が完成しました。。
車両はボンバルディアのFlexity 2が採用されました。
全車低床の7両編成です。
最高速度は70 kmで、へレンズベール~ブロードビーチサウスの20kmを45分で結びます。
座席数は80席で車椅子、ベビーカー、サーフボード専用のスペースが設けられています。
車両定員は309人。
ブリスベンからG:Linkにアクセスする際は、ヘレンズベール駅で乗り換えます。
G:Linkのヘレンズベール駅は一体となって隣接しています。
構内は1面2線の頭端式ホーム。
運賃はGoCardによる信用乗車制のため、必ず残高を確認してから乗車します。
画像右下あたりに券売機があり、そこでトップアップすることができます。
ヘレンズベール駅に到着したG:Link。
ヘレンズベール駅で発車を待つG:Link。
ヘレンズベール駅を発車したG:Link。
ゴールドコースト線のNGRと顔を合わせます。
G:Linkに対してゴールドコースト線は本数が少ないため、乗り換えに失敗するとブリスベンの到着が30分遅くなります。
ヘレンズベール駅を発車し、ゴールドコースト、ブロードビーチサウスを目指します。
グリフィス大学駅手前の勾配を上るG:Link。
グリフィス大学駅に到着したG:Link。
駅には券売機、カードリーダー、水飲み機が設置されています。
オーストラリアは公共の水飲み機が駅や公園にあることも多く、
物価の高いオーストラリアにおいて2~300円のミネラルウォーターの費用を節約することができます。
空のペットボトルを捨てずに持っておき、こういったところで汲んでおくことで熱中症対策になります。。
トラムを示す標識は全て、かつてオーストラリアで活躍した旧型車両のシルエットになっています。
G:Linkの車両は当初からボンバルティアのフレキシティ2のみが使用されており、このような車両が走ったことはありません。
グリフィス大学を発車し、ゴールドコースト、ブロードビーチサウスを目指します。
高速道路を跨ぐため、高架橋を渡ります。
グリフィス大学を出ると左手側(東側)に車庫が見えてきます。
G:Linkの全ての車両がこの車庫で管理されています。
車庫から伸びる引込み線。
車庫へはヘレンズベールとブロードビーチのどちらからでもアクセスできるようになっています。
サウスポートサウス駅に停車中のG:Link。
郊外の丘陵地からリゾート都市、ゴールドコーストの中心地に近づき、専用軌道から併用軌道の割合が多くなってきました。。
ゴールドコースト中心地を走行するG:Link。
ホテルや店が多く立ち並び、このあたりは走行速度も抑えられています。
終点のブロードビーチサウスに到着したG:Link。
バスとの対面乗換えを考慮した設計です。
構造としては2面2線ですが、1線は使用しておらず、線路が拡張されたホームで塞がれています。
ブロードビーチサウス駅に到着し、折り返しヘレンズベール行きとなるG:Link。
ブロードビーチにはカジノがあり、かつてはカジノとショッピングセンターを結ぶ片方向循環のモノレールが走っていました。
G:Link開通時はまだモノレールも存在していたため、この駅を出発するとモノレールの線路と立体交差をしていましたが、程なくして廃止・解体
されました。
グーグルストリートビューでは、かつてのモノレールとライトレールが立体交差していた頃を記録しています。
ゴールドコーストのモノレールはシドニーモノレールと同じようなシステムで、シドニーに続いて
ゴールドコーストのモノレールも廃止となったため、オーストラリアには公共交通のモノレールは全てなくなりました。
ブロードビーチサウス駅終端。
現在は2面1線の配線ですが、すぐに2面2線として使用できるよう準備されています。
G:Linkは南方向に延伸、ブロードビーチサウス駅は中間駅になることが決定しています。
線路の行き止まり。
車止めの向こうに延伸用の用地が確保されています。
ブロートビーチサウスには、ゴールドコースト国際空港(クーランガッタ国際空港)と市街地を結ぶ
バス、ルート777も乗り入れます。
ルート777は2階建て緑色の専用車両が充当されています。
ブロードビーチサウス駅に停車中のG:Link。
車両正面にはオレンジ色のLED式行先表示機が設置されています。
ゴールドコーストの日差しは強く、もう少し登場が遅ければ晴天時に視認性の優れた白色LEDだったかもしれません。
(オーストラリアの鉄道車両における白色LEDはシドニーメトロが最初になりました)
ヘッドライトとテールライトは縦に並び、テールライトをL字型で囲うようにウインカーのLEDが埋め込まれています。
正面にはボンバルディアのロゴも取り付けられています。
製造メーカーのロゴを車両正面に付けているのは、結構珍しいのではないかと思われます。
ドアは押しボタン式の半自動プラグドアです。
押しボタンには各国の言葉で案内が書かれ、日本語の「点灯中にボタンを押すとドアが開きます」も確認できます。
ボタンに回り込むように文字が並んでおり、日本語は一番さかさまになってしまう位置となりました。
車内クロスシート
2+2のクロス(ボックス)シートが、主に台車上に設置されています。
乗降口付近
車椅子やベビーカー、サーフィンなどの大型の荷物があっても乗り降りがしやすいように、広い空間となっています。
車両連結部車内
自由に立つことができます。
運転席付近。
薄いスモークガラスで仕切られています。
上部には、LED式の車内案内表示機が設置されています。
なお、中間車両の車内案内表示機は全て液晶です。
客室から運転席を覗かれないように、仕切りガラスに縦ラインを並べた目隠し処理が施されています。
このような処理は珍しく、オーストラリアでは恐らくクイーンズランド州のG:Linkだけではないかと思われます。
オーストラリアのなかでもクイーンズランド州(都市部)はとくにに鉄道車両に対して撮影の注意や禁止としている職員が多く、
乗務員室の透明化は抵抗感が強いのでしょう。
運転席。
シートの左肘掛にある
マスターコントローラーは、ワンハンドルです。
安全のために、乗務員室のドアをノックしないでください。
運転士は運転業務のみ行います。
検札等の接客業務は行いません。
G:Linkは信用乗車制のワンマン運転が基本のため、何かの都合でノックをする人が一定数いたと思われます。
車内の注意喚起。
・有効な乗車券を持ってください。
・にぎり棒につかまってください。
・ドアの前をあけてください。
・監視カメラを作動させています。
・ゴミは各自で処理してください。
・座席に足を乗せてはいけません。
・飲酒できません。
・喫煙できません。
車内案内表示機。
3つ先までと終点までの駅名と所要時間が表示されます。
終点が近くなると駅の表示が減ります。
右画面は広告で、頻繁に表示が変わります。
次の停車駅の乗換情報も交互に表示されます。
終点に到着、折り返しブロードビーチサウス行きに表示が変わりました。
発車するまで、所要時間が全て0分になっています。
ヘレンズベール駅で発車を待つG:Link。
G:Linkは全ての駅に改札機は設置されておりませんが、ヘレンズベール駅で不正乗車がないか集中監視
している場合があります。
降りた後ごCardをタップをしなかったり、乗る前にタップをしない乗客を呼び止めます。
ヘレンズベール駅付近で離合するG:Link.
シティトレインのNGRと離合するG:Link。
この区間はG:Link最高速度の70kmで走行します。
ゴールドコーストの太陽をいっぱいに浴びて走ります。
ゴールドコーストは雨が少なく、少し雨が降るだけなら傘をささない、さらには家に傘がない人もいるそうです。
7両貫通連接車体のG:Linkはオーストラリアのトラム、ライトレールのなかでもトップクラスの長さです。
長さでいえばシドニーのLRTランドウィック線の車両も長いですが、あちらは2編成を連結しています。
夜のブロードビーチサウス駅。
深夜ですが、バスもトラムも走っています。
深夜のブロードビーチサウス駅で、来るかもしれない乗客を待つG:Link。
ゴールドコーストライトレールG:linkのへレンズベール~ブロードビーチサウス全区間4K車窓映像です。
男性の陽気な自動放送が特徴的です。
ゴールドコーストライトレールG:LINKとクイーンズランド鉄道が接続するへレンズベール駅の定点4K映像です。
ゴールドコーストを代表する公共交通機関として一気に成長したG:Link。
将来的には鉄道と接続をしていないゴールドコースト国際空港への延伸を目指しています。
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