サザンクロス駅
Southern Cross railway station

サザンクロス駅はビクトリア州内外の中、長距離列車の起点駅であると同時に、
近郊電車メトロ利用者が2番目に多い、メルボルンのターミナル駅です。

サザンクロス駅はかつてスペンサーストリートという駅名でしたが、2005年12月13日にサザンクロスに変更されました。
駅名変更に前後してニコラス・グリムショー建築家による革新的なデザインに大幅改築されました。

開業は1859年1月17日。当初は貨物駅で旅客扱いは1894年からです。
高速バスターミナルが併設されている他、 ヤラトラムの複数の電停とも乗り換えができます。


駅は地上駅の中二階構造で、画像右手には高速バスターミナルが構内でつながっています。


構内。手前には中、長距離列車が発着する頭端式ホームがあり、奥に近郊列車メトロの発着する通過型の島式ホームが並んでいます。
駅の北と南の構内通路が空中を通り、波打った巨大な屋根も合わせて斬新なデザインです。


列車の発車案内表。
左から順に
Country Departures 中・長距離列車発車時刻
Country Departures 中・長距離列車発車時刻
Country Arrivals 中・長距離列車到着時刻
Metropolitan 近郊列車発車時刻
Metropolitan 近郊列車発車時刻
Metropolitan 近郊列車発車時刻
Metropolitan 近郊列車発車時刻
Coach Departures Coach Arrivals 高速バス発車時刻 高速バス到着時刻


発車案内表拡大。
行先と発車時刻、番線、発車までのカウントダウン(分)が表示されています。


初めて州を跨ぐ列車として運行を開始したオーバーランダー(手前の青い屋根の車両)を初め、 シドニー行きXPTや州内の中・長距離を運行するVLine、そして近郊列車メトロと様々な列車が発着します。


中・長距離列車の発着ホームは頭端式ホームとなっており、楽にホームを移動できます。
近郊列車を利用する場合は1フロア上の構内通路を通らなければならないため、2006年の現在の形に改築された ときは近郊列車ホームが遠くなったことも合わせて利用者から不満の声があがったそうです。


頭端式ホームにずらりと並ぶVLineの車両群。


近郊列車のホームへ行くには一旦2階の改札口を通る必要があります。
(中・長距離列車はノーラッチ)

磁気乗車券であるメットカードを利用する際は、改札機にメットカードを入れ、排出されたカードを 引き抜くことで初めて改札の扉が開きます。カードを引き抜かなければ扉は閉まったままです。
現在はIC乗車券マイキに統一されたため、メットカードは廃止されました。


2010年からIC乗車券マイキ(myki)が導入されました。
マイキの導入を告知する掲示。


マイキの改札機。
タッチは日本のように入場と出場で分かれていません。


サザンクロス駅の発車を待つシドニー行きXPT。
XPTはサザンクロス駅からビクトリア州の外に出る列車では唯一の毎日運行です。
朝と夜の2往復が設定されており、XPTでは一番本数が多い路線です。


サザンクロス駅から北の方向を望むとVLineの車庫が見えます。
標準軌と広軌、デュアルゲージが入り混じっています。


サザンクロス駅北側にはVLineの車庫が広がります。
右手にはサザンクロス駅、中央には高速バスターミナルがあります。


サザンクロス駅に隣接した高速バスターミナル。
建物はサザンクロス駅と一体化しています。
かつて長距離列車で行けた多くの土地は、この場所から高速バスで行くことになりました。


サザンクロス駅の建物内からヤラトラムを見ることもできます。
建物としては繋がっていませんが、電停が隣接しています。


サザンクロス駅のすぐ横を走るヤラトラム。


夜のサザンクロス駅。




サザンクロス駅を後に、シドニーへ走り始めたXPT。
今日もサザンクロス駅は多くの旅行者が行き交っています。


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