オーストラリア・ニュージーランドの鉄道を紹介します!
AUandNZ Railfan
Australia and New Zealand Railfan
オークランド トランスポート AMクラス
Auckland Transport AM class electric multiple unit
それまで旧型気動車や客車のプッシュプルのみで行われていた近郊輸送を、1区間を除き全て置き換えました。
AM =(Auckland Metro)
AMクラス(Auckland Metro Class)は、2014年に導入された新型車両です。
AMクラスの導入により、全てのADK気動車、SA/SD客車編成、
SX客車編成と、大半のADL気動車を置き換えました。
車両はスペインのCAF製、ベアサインで製造されました。
最高速度は110km。
将来的にオークランドの地下鉄網に直通することを考慮し、急勾配を上る能力を備えています。
車両は3両1編成で、同車種の連結による総括制御が可能です。
AMP(駆動モーター/パンタグラフ)+AMT(トレーラー)+AMA(駆動モーター)
特徴は真中のトレーラー車が低床車で、両端の通常車両よりも30cm床が低くなっています。
これは旧型車両に合わせた低規格なプラットホームに対応するためで、ホームの嵩上げは実施されていません。
低床車には、車椅子やベビーカーで容易にアクセスできる配慮がされています。
中間車には、車体中央にATオークランドトランスポートのロゴが大きくラッピングされています。
乗降扉。
押しボタンによる半自動の両開きプラグインドアが採用されています。
幅広の車体がホームに接触しないよう、裾幅が絞られています。
車体に合わせて、ドアも下部が屈曲しています。
画像上
通常車両
1段15cmの2ステップ構造になっています。
画像下
低床車両
ノンステップ構造で、ホームとの隙間を少なくするために、渡り板が伸びてくる構造です。
乗降扉下部には足元を照らすスポットライトが設置されています。
ドアが開くと、自動で点灯します。
画像上
通常車両
2ステップに合わせて、片側2灯、計4灯がドア付近を照らします。
画像下
低床車両
ノンステップのため、片側1灯、計2灯がドア付近を照らします。
全てのドアが押しボタン式です。
車内運転台後部。
窓は無く、前面展望は一切できません。
車両の端までつり革が設置されています。
座席は2+2のクロスシートが、車両の端まで設置されています。
通常車両の車内全景。
扉付近を除き、クロスシートとなっています。
通常車両は扉にステップがあることも関係しているのか、扉付近につり革はありません。
車内から見たステップ。
1段15cmなので、階段としては緩いほうになります。
扉付近座席配置
扉付近はクロスシートではなく、二人掛けの座席を直角、壁側に配置し、扉付近のスペースを広めに取っています。
通常車両クロスシート。
2+2の固定式クロスシートが集団離反式で配置されています。
クロスシート座席。
背もたれは低めで、通路側に取っ手が装着されています。
座席間隔と窓の配置が合っていない席もあり、窓割りはそこまで重視されなかったと思われます。
車両連結部。
従来の車両と異なり、乗客は車内を自由に行き来することができます。
扉は設置されていません。
低床車両の車内全景。
車両端はクロスシート、扉と扉の間は全てロングシートとなっています。
ロングシートの部分のみが低床の、部分低床となっています。
ロングシート部分。
扉付近の座席4人分は、車椅子スペースとなっています。
低床車両の車端部分。
扉より車両の端までは、2段のステップを挟んでクロスシートとなっています。
車端部分へアクセスするステップは、乗降扉とは異なり足元のスポットライトは設置されておりません。
扉付近車椅子スペース。
通常は座席が跳ね上がっており、車椅子用のスペースが確保されています。
スペースの利用がない場合は、座席を降ろして着席することができます。
ロングシート。
座席2席置きに、スタンションポールが設置されています。
座席はクロスシート車と同じものを使用しているためか、背もたれが窓より高くなっています。
乗降扉(車内)
外側はドアに押しボタンが付いていましたが、車内の方はドアには設置されていません。
車内扉操作ボタン。
扉を開ける、閉めるの両方が操作できます。
左側は車掌用の扉操作ボタンです。
車掌用のボタンの扱いは、まず操作しているドア以外が閉まり、確認後に操作しているドアを閉めます。
これは客車や気動車時代の標準的な扉扱い方法です。
車内案内表示機。
LED式で、行先、次の駅、気温等の情報が常にスクロールして表示されます。
監視カメラも設置されています。
車内は食事をしたり、飲酒やタバコは禁止です。
車内に掲示された路線図。
AMクラスはこの路線図の実線の鉄道線全てで活躍しています。
右端の破線部分の1区間は非電化で、この区間のみADK気動車が活躍しています。
なお、左上のダークブルーの路線は鉄道ではなく、専用道路と駅を備えたバス、ノーザンバスウェイです。
低床車両中央のATロゴ。
遠くからでも目を引く大きさです。
車体側面の行先表示機。
LED式で、常にスクロールしています。
行先と次の駅を両方表示するために、文字は流れ続けています。
行先 ブリトマート 次の駅 プヒヌイ
Destination:Britomart Next:Station Puhinui
パンタグラフ。
25kvの電化区間に対応した、シングルアームパンタグラフを1基搭載しています。
前照灯は、上部中央に2つ、正面中程の左右に2つの4つが点灯します。
車両上部の前照灯。
車体奥に装着されたヘッドライトの照射角に合わせ、ライトカバーが末広がりになっています。、
連結するAMクラス。
朝夕は2本連結した6両編成が多く、日中は単独3両編成となっています。
ブリトマート駅で発車を待つAMクラスの併結6両編成。
ピークタイムの基本形です。
夕刻のピークタイムにイースタンラインの海上築堤を走るAMクラス6両編成。
イースタンラインの海上築堤を走るAMクラス単独編成。
静かな朝のイースタンラインを走行するAMクラス。
臨港地区のキリンが見えると、間もなく終点のブリトマートです。
条件が良ければ綺麗な水鏡を撮影できる!?
オラケイ~ブリトマートにて
ニューマーケット駅にて発車を待つAMクラス。
ブリトマート駅に続々と到着するAMクラス。
かつては気動車や機関車牽引の客車列車のみが運用されていたブリトマート駅。
豪快なエンジン音がこだました駅は、すっかり静かになりました。
AMクラスの発車・走行・車内案内表示・ドア開閉の動画集です。
AMクラスのハザード点灯・発車動画です。
警笛は名鉄1000系によく似た音色です。
AMクラスが配置されているウィリ車庫とウエストフィールド車庫の沿線車窓動画です。
保管されているSL群の間を走るAMクラス。
ニュージーランド最大の都市、オークランドに相応しい先進的な車両です。
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