オーストラリア・ニュージーランドの鉄道を紹介します!
AUandNZ Railfan
Australia and New Zealand Railfan
ノーザンエクスプローラー 車両紹介
Northern Explorer Exterior & Interior
ノーザンエクスプローラーの外観と内装を紹介します。
前半のウェリントン→ナショナルパークの乗車記はこちら
1991年から使用されていたオーバーランダーが2012年に車両を更新、ノーザンエクスプローラーとして運行を開始しました。
編成はオーバーランダーとあまり変わらず、ウェリントン→オークランドの場合は
ディーゼル機関車+荷物車+客車(D)+ビュッフェ車(C)+客車(B)+客車(A)+展望兼電源車
この7両編成が基本のようです。
牽引するのはDFクラスディーゼル機関車です。
DFクラスは1979‐1981にカナダのゼネラルモーターズディーゼルで30両が製造され、
1992-1997年に国内でリフレッシュ工事が施されました。
ニュージーランドは機関車の更新工事を行う際、自国ではなくオーストラリアで行うことがあります。
DFクラスは前後で顔が異なります。
基本的には視野の広い運転台が先頭となって運行されます。
重連で運行される場合は、こちらの非公式側同士が連結される場合が殆どです。
機関車と荷物車の連結部。
機関車と荷物車は連結器のみで接続し、走行中の両車両間の移動は無いものと考えます。
機関車はノーザンエクスプローラーの専用塗装ではありません。
かつての毎日運行をしていたオーバーランダーでも専用機関車を持っていません。
AKL荷物車。
客車と一体となった専用塗装が施されています。
大型荷物は各駅でチェックインした際に預けられ、この車両に収容されます。
なお、オークランド発ウェリントン行きの列車は、この荷物車が最後尾となります。
AKL21
荷物車と客車は幌で接続しており、係員が通行できるようになっています。
かつてのオーバーランダーは、この荷物車のデッキを一般に開放していました。
AKL荷物車とAK客車連結部。
連結部に跨るように、一体となった専用塗装が施されています。
連結部に跨ったデザインは、近年日本の特急車両でも見られます。
AK客車はノーザンエクスプローラーを含むニュージーランドの観光列車として製造されましたが、AKL荷物車は
貨車の転用のためか、車両の高さが一致していません。
Car:D
AK客車によるD号車です。
AK客車は2010-2012に製造された観光用客車です。
カフェ車両AKCも含め、17両が製造されました。
AK客車の定員は63名です。
AK2076
Car:C
AKC客車によるC号車です。
カフェ車両として製造されたので、定員は10名とかなり少なくなっています。
車両の半分が飲食スペース、残り半分が売店部分となっています。
飲食スペースの窓のみ、AK客車と同じく天井近くまで窓が広くとられています。
AKC2511
AKC客車とAK客車連結部。
基本は同一構造なので、北斗星やトワイライトエクスプレス等とは異なり、車両の高さやドアも同じです。
Car:B
AK客車によるB号車です。
AK2047
Car:A
AK客車によるA号車です。
AK2024
AK客車とAKVワゴン車の連結部。
幌で接続されており、誰でも自由に行き来することができます。
但し、大都市近郊区間内では閉鎖されている場合があります。
AKVワゴン車。
展望室兼電源車です。
かつてのオーバーランダーと比較すると、デッキ部分が4倍程に拡張されました。
乗客は風を感じながら車窓を楽しむことができます。
AKVワゴン車の後ろ部分は電源設備が搭載され、乗客は最後尾まで行くことはできません。
かつてのオーバーランダーは最後尾が1面ガラス窓の展望サロンになっていたのですが、ノーザンエクスプローラー
になって後方展望はできなくなりました。
なお、オークランド発ウェリントン行きの列車は、この車両の前に機関車が連結されます。
構内入換えのため、顔を出したAKL荷物車。
オークランド発ウェリントン行き場合は、こちらが最後尾です。
乗降扉。
AK客車は全ての扉が片開きプラグドアです。
車内。
車端部がテーブル付き4人ボックスシート、その他は2+2の転換クロスシートです。
車端部。
デッキとは両開きドアで仕切られています。
荷物車両と連結している客車では、乗客が行き来をしないよう窓に目張りがしてあります。
二人掛けの回転リクライニングシート
座席はウェリントンに拠点を置くメーカーが製造しました。
4人掛けボックスシート。
大型のテーブルが備えられています。
車短部2。
トイレがついている方のデッキに面している方は、仕切ドアが片側に寄っています。
トイレに面しているデッキの直後のボックスシートは、通路の関係で3人掛けになっています。
あまり人気のなさそうな席なので、通常は販売していない可能性もあります。
座席の足元にはオセアニアタイプのコンセントが2つ設置されています。
モバイル機器の充電切れを心配する必要はありません。
車内オーディオ設備。
どうやら車窓案内を行っているようですが、試してみなかったので内容は分かりません。
客室内の窓は天井付近まで延びており、車内はとても明るく感じます。
叡山電鉄の展望列車「きらら」に似ています。
通路には液晶の案内ディスプレイが設置されています。
カフェ車両。
トイレの向こうに飲食スペース、売店スペースがあります。
カフェ車両飲食スペース。
空間が異様に広くとられ、座席数は多くありません。
そもそもAKCカフェ車両は定員が10名と非常に少ない設定です。
買ったものは自分の座席で楽しむのが一般的なようです。
カフェ車両売店スペース。
飲み物、食べ物それぞれ温かいものから冷たいものまで容易されています。
ここでしか買えないノーザンエクスプローラーの鉄道グッズを購入することもできます。、
カフェ車両通路。
窓が広くとられ、隣に停車中のFPsetマタンギもよく見えます。
乗務員控室。
こちらで車内放送を行っていると思われます。
AKV展望車兼電源車。
オーバーランダーの狭いデッキから一変、収容人数が大幅に増えました。
多くの乗客が風を受けながら車窓を楽しむことができます。
季節にもよりますが標高が高いところを走ることもあって風が冷たく、ずっといる人はいません。
車両奥はデッキへ続く通路となっており、画像の左手側に電源設備が搭載されています。
デッキは施錠されており、立ち入ることはできません。
通路のデッキドアより後方展望。
かなり苦しいですが、一応後方展望も可能です。
ガラスが汚く、屋根を支える柱の位置もあって、撮影には苦労します。
なお、オークランド発ウェリントン行きの場合は、こちらに機関車が連結されます。
ニュージーランドの大自然の風を身体いっぱいに浴びながらの車窓。
暖かい飲み物があれば、さらに良いでしょう。
なお、展望車からは身体を乗り出さないように2ヶ国語で案内されています。
接触事故を避けるためか、ウェリントン発のこの列車に乗車したときは
ウェリントン近郊区間を過ぎるまでこの車両へは立ち入れませんでした。
プラットホームの低いナショナルパーク駅では、扉の下からステップが出てくる仕組みになっています。
オークランドを出発し、ウェリントンを目指すノーザンエクスプローラー。
今までのウェリントン発の画像とは異なり、編成に対して機関車が逆に連結されています。
オーバーランダーでは展望客車を必ず最後尾にするために編成全体をデルタ線を使用して反転させていましたが、
ノーザンエクスプローラーでは反転させるのは機関車のみとなったようです。
ウェリントン発とは異なり、機関車の直後が展望車兼電源車になっています。
メカニクス湾沿いを走行するノーザンエクスプローラー・AMクラス近郊電車・貨物列車の動画集です。
オークランドを発車すると、僅か数分でこの光景を見ることができます。
ウェリントンとオークランドを結ぶ長距離列車の歴史に新しい風を吹き込んだノーザンエクスプローラー。
今後はさらにプレミアムな客車を連結する構想もあるようです。
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