オーストラリア・ニュージーランドの鉄道を紹介します!
AUandNZ Railfan
Australia and New Zealand Railfan
ビンテージレイルモーターライド
VINTAGE Railmotor RIDE
特徴は車輌上部に取り付けられた2つのラジエーターで、これがうさぎの耳にみえることから「すずうさぎ」の愛称で親しまれています。
CPH型気動車に乗車できる、「ビンテージレイルモーターライド」はシドニー初の電車F1編成の体験
乗車と同じく、4番線から発車します。
ホーム上で体験乗車の改札を行います。
チケットは号車のみ指定されています。
座席は先着順のため、発車時間の間際に乗ると通路側のみしか座れなく
なってしまいます。
ゆっくりとセントラル駅を発車します。
奥にTsetタンガラ編成が2本停車しています。
3複線走行中。
日立製最新型車両Asetワラタが後ろから追い越していきます。
1920年製気動車と2012年製電車の対決です。
さすがに車両の年式が違いすぎて勝負にはならないだろう・・・
と思いきや、CPH型気動車の力強い走りでAsetワラタをじわじわと引き離しました。
ホームから教会が見えるバーウッド駅を通過!。
バーウッド駅付近にある歩道橋を通過。歩道橋上に撮影者は確認できませんでした。
この歩道橋はシドニー近郊の3複線上にある唯一の歩道橋で、柵が低いため撮影に適しています。
シドニーの鉄道と立体交差する道路は高い壁で鉄道が見えないことが多いため、このような
鉄道を見下ろすことができる橋は珍しい存在です。
これが日本ならカメラの砲列が形成されていたことでしょう。
ホームブッシュ駅で暫く停車。
今まで3複線のなかの急行線を走行していましたが、ここで緩行線に転線しました。
フレミントン駅を通過後、貨物線を跨ぎます。
今回の臨時列車はフレミントンでこの貨物線に転線すると予想していましたが、
実際には少し進んだリッドクームからチャコラ貨物駅を経由して、この貨物線に
合流しました。
仮にフレミントンでこの貨物線に入線する場合は先ほどのホームブッシュで
転線をせず、急行線からフレミントン車庫を4分の3周する短絡線を通ることになります。
個人的にはフレミントン車庫をじっくり見たかったので、少し残念でした。
なお、急行線からフレミントン車庫の北側のみ通る
ビンテージトレインライドでは、フレミントン車庫を
それなりに見ることができました。
住宅街に突如現れたタージマハル的な建物。
教会でしょうか?
バンクスタウン線から分岐し、貨物線に入線するCPH型気動車。
今回は最後尾に乗車しましたが、3両編成で1両の長さも短いため、先頭車両は
カーブでもあまりよく見えません。
分岐する怪しい引込み線。
この引込み線は先ほど車窓から見えたフレミントンへ続く貨物線に続いています。
大きな工場が沿線に建ち、車窓も貨物線らしくなってきました。
シドニー最大の貨物駅と思われる、エンフィールド貨物ターミナルに到着しました。
かつてエンフィールドにはAsetワラタによって置き換えられた
Ssetが大量に留置されていました。
現在は留置されていたSsetの姿は確認できません。
なお、グーグルストリートビューには、木々の隙間から留置されているSsetの姿が確認できます。
(2017年現在)
重連のPHC型ディーゼル機関車牽引の貨物列車。
エンフィールド貨物ターミナル構内。
かつて大量に留置されていたSsetの姿は確認できません。
もし現在も廃車になったSsetが留置されていたら、さぞ素晴らしい眺めだった
ことでしょう・・・
ちょっと古そうな見慣れない機関車。
もしかすると構内入替用の機関車かもしれません。
エンフィールド貨物ターミナルは構内中央に貨物の積み下ろし場があります。
手前に駐車されているビンテージカーは貨物ターミナル職員の自家用車でしょうか!?
構内は一部電化されております。
貨物列車は基本的にディーゼル機関車牽引なので、貨物線を使用して短絡する旅客電車を想定して電化している
のでしょうか!?
エンフィールド貨物ターミナルの終端まで来ました。
この後は再びバンクスタウン線に合流します。
ダリッジヒル付近で、バンクスタウン線から分岐する貨物線が確認できます。
この貨物線はフィッシュマーケットを通りダーリンハーバーまで続く貨物線でした。
現在観光地として賑わうダーリンハーバーは元々貨物駅で、日本の汐留と同じ
再開発地区です。
ダリッジヒルからダーリンハーバーへ向かう貨物線の分岐はデルタ線となっており、
その1辺はライトレールダリッジヒル駅となっています。
ダリッジヒルからダーリンハーバーまでの貨物線は全てライトレールに転換されました。
ダリッジヒル駅に停車するアーボス3の姿が確認できました。
シドハム駅手前でバンクスタウン線から外れ、貨物用の短絡線を走行します。
短絡線のデルタ地帯には、古そうなレンガ造りの建物が残されていました。
鉄道に関連した施設だと思われます。
デルタ地帯にあるプラント。
ディーゼル機関車の給油に関連した設備と思われます。
この一帯はXPTのメンテナンスセンターとなっており、
編成を解かれた車両が留置されていました。
デルタ線を抜け、再びバンクスタウン線と合流します。
シドハム駅手前で貨物線を潜ります。
先ほどのデルタ線を進入しなかった場合、このトラス橋の貨物線を通ってシドニー
国際空港付近に抜けることができます。
沿線にあるポップなアート!?
もともとのデザインなのか落書きされてしまったのか、はたまた絵の上に落書きが
書き足されてしまったのか…
かつてはシドニーの電車は落書きされたものが大半を占めていましたが現在は警備が
強化されたため、落書き電車に遭遇することは殆どなくなりました。
アースキンビル駅を通過すると、マクドナルドタウン駅に隣接する留置線が近づいてきます。
普段はホーム上からは見ることのできない留置風景をみることができました。
左から順に
Msetミレニアム、Kset、
Sset
レッドファーン駅構内の地下渡り線を潜ると、かつての近郊電車車両基地
が見えてきました。
現在は一部がオフィスやカフェになっているようです。
一時間程かけてシドニーセントラル駅に戻ってきました。
シドニー近郊の貨物線を巡る素晴らしい行程でした。
セントラル駅のシンボル、時計台をバックに発車を待つCPH型気動車。
オリンピックパークから帰ってきたF1編成が縦列で停車しました。
イベントのため、セントラル駅へ向かう回送のCPH型気動車。
シドニーセントラル駅に入線するCPH型気動車。
白煙を噴き上げ、急行線を爆走するCPH型気動車。
高級外車はエンジンを吹かさないと調子が悪くなるといいますが、それと同じ類なのかもしれません。
高速でマクドナルドタウン駅を通過するCPH型気動車。
3複線のうち、一番速い急行線を高速で走行するCPH型気動車。
スタンモア駅を通過するCPH型気動車。
見事にAsetワラタと被り、撃沈・・・
アースキンビル駅に入線するCPH型気動車。
アースキンビル駅を通過するCPH型気動車。
CPH型気動車の動画集。
CPH型気動車はニューサウスウェールズ州の支線区用の気動車で、1920年に製造されました。
特徴は車輌上部に取り付けられた2つのラジエーターで、これがうさぎの耳にみえることから「すずうさぎ」の愛称で親しまれています。
このような古い車両が本線を元気に走行できる保存体制には感銘を受けます。
CPH型気動車によるシドニー近郊の貨物線乗車体験の全区間車窓動画。
1920年製という100歳間近の気動車ということもあって低速でゆっくりと走行…と思いきや、並走する日立製最新型電車ワラタに負けない走りっぷりを見せつけてくれました。
1920年製CPH気動車の車内探索動画です。
CPH型気動車は車両中央にデッキがあり、その両側に客室があります。
JR九州のハイパーサルーンと似た造りとなっており、当時は1両の中でファーストクラスとセカンドクラスに分かれていました。
シドニーの鉄道史が詰まったCPH型気動車。
これからもエンジン音を唸らせて元気に走る姿を見せてくれることでしょう。
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